池谷哲

Wed, 23 Jun 2021 11:43:18 JST (1250d)
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池谷哲(いけやさとし)は、駿台予備学校数学科講師、河合塾数学科講師。京都校京都南校大阪南校西大寺校に出講。

経歴

授業

  • 自身がかつて「難関大数学に限って出来ない人」であったため「理解」、「計画」の重要性を強調し「理解」、「計画」がまとめられたプリントを配る。初見問題にいかに対処するかを学べる。師曰く、「この2つが出来ないと失敗する」らしい。
    • この分類はG.Polya(ジョージ・ポリア)と言う数学者が考えたもので、『いかにして問題を解くか』と言う本に載っているらしい。師は大学院生の時に読んだ模様。
    • 実際、(余程の天才を除けば)解答方針や使う解法をあらかじめ決めておかねば解けない問題は難関校を中心に数多く見受けられる。というか大学の教授陣もそれを狙っている。
  • 数学が出来る子は必ず何かしら書いて考えることに気付き、生徒には問題を解く際、「下書き」をすること勧める。
  • プリントを見ながら、方針の確認→解答への流れで授業は進む。
    • この際、方針の確認をする時間が他の講師よりも長め。
    • その代わり、解答は短いチョークを使って物凄いスピードで書いていく。しっかりと説明を聞かずに黒板に解答を清書し始めるのと同時に解説に耳を傾けると必ず迷子になるので注意しよう。
  • 授業は良質でプリントも要点がまとめられているので、受講して損はないと思われる。いつも大量にプリントを配るが、基本手書きであり愛が感じられる。プリント内では「解法のコツ」が"骨"で、「着眼点」は"目"のマークで示されており、師の手書きの文字と相まって可愛い。
    • また、同時に配られる「余談・雑談プリント」にも中々タメになることが載っている。永久保存版である。
  • プリント配布が大変なためなのか、どうやら手際が良く仕事が速いクラスリーダーが好みのようだ。
  • 話が分かりやすく図が丁寧である。円を描く時は肘を支点に腕をグルッと回すのだとか。
  • 雑談が多い。数学科では阿部茂先生に次ぐ多さである。よく雑談で『大学への数学』の安田亨先生が登場する。
    • これがまた面白いのである。
  • 現役生の授業後に必ずアンケートを書かされる。アンケート質問欄に質問したことは、翌週丁寧に答えてくださる。ただ、直接質問しに行ったものも含め、余りにも愚かな質問の場合、自分のいない所でも後々にネタにされるので注意したいところだ。
  • よく数学者のことを「数学屋さん」と言う。
  • 師は暗記はさほど苦手ではないそうだが、暗記は馬鹿がするものという数学屋さんの言葉を受け、極力暗記をさせないようにしてくださる。
    • 大学時代は、暗記している公式がいかに少ないかを同級生と自慢し合っていたらしい。
    • ただ、師が言う「暗記」は絶対に暗記をした方が良い模様。
    • 師のスタンスは暗記数学とは対をなすもので、アンチ和田式暗記数学の人は馬が合うであろう。
    • ただ、本人は和田秀樹氏を非難してはいない。解法はパターン化する事が多い。制限時間がタイトな入試に関してはこうするのが一番らしい。

担当授業

2019年度

《出講表》

曜日校舎
月曜日
火曜日西大寺校
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日京都南校

《担当授業》

春期講習

夏期講習

2019年度

期間1限2限3限
A期間
B期間数IA頻出分野(京都校)
C期間数学IA頻出分野(京都南校)夏のセンター数学(IIB)(京都南校)
D期間数学特講(IAIIB)(大阪南校)
E期間数学重要α(IAIIB)(京都校)数学特講(IAIIB)(京都校)
F期間
G期間
H期間
J期間数学重要α(IAIIB)(西大寺校)数学特講(IAIIB) (西大寺校)

冬期講習

2019年度

直前Ⅰ期

直前Ⅱ期

その他

2019年度

人物

  • 初めに必ず「2浪して京大工学部に入った」という自己紹介をする。
  • 幼稚園から高校までずっと京都教育大附属系列だったらしい。
  • 浪人時代は、英語科の平野眞理先生、塚田潤先生の授業を受けていたらしい。共に教えることについて恐縮している。
  • 一浪の時に自律神経失調症に掛かるなどした苦労人。エスカレーターシステムで鈍っていたとかどうとか。
  • ガンダムが作りたかったため、京大工学部へ。
    • そこで、人工知能の研究をし研究者を志すも、教授から断られ予備校教師へ。
  • 学生時代、駿台以外の塾で小笹俊之先生に習っていた時期があったそう。
  • 駿台・河合両予備校で人気。
  • 講習では杉山義明先生が目立つため締切は少ないが、師の授業を受けるために遠征する者もいる。
  • 河合塾では『神戸大数学』の責任者であったが、駿台と掛け持ちという理由で降ろされた(本人談)。
    • 駿台の方で先に働いていたことを河合塾は理解していたはずなのに、この理由で降ろされたと授業中ボヤいていた。
    • しかし、駿台では『京大突破レクチャー』を担当。
  • 師の授業を受けると記述答案の書き方のコツを掴める。
  • 微積の説明が特に素晴らしい。
  • 喋り方はとても柔らかい。落語が好きなためか落語家風の話し方である。とても弱々しい声を出す時がある。なお、本人は、落語家みたいと言われることをよろこんでおられるようである。
    • 「はぁぃ」、「よいしょぉ~」
  • 短いチョークを愛しておられ、沢山集めておられる。
  • 現在、後ろの髪を結っていらっしゃり、笑い飯の西田と似ている。
  • 同期採用組には杉山義明先生がいるが、その他同期はみんな辞めてしまったらしい。
  • そのため杉山義明先生のネタを提供してくれることもしばしば。
  • 高校生のお子さんがいて、雑談では色々な裏情報を提供してくれる。
  • 流石河合塾と駿台を担当しているだけあり、講師陣の裏ネタも色々聞くことが出来る。
    • 師の講義を聞けば情報通になれるだろう。
  • 講師室ではたまに精神統一をしていらっしゃる。
    • その時は邪魔してはならない。
  • 学生時代に駿台で講師をしていらっしゃる先生の個人塾に行っていた。
    • そこでは、駿台と同じテキストを使っており、師の字が綺麗なため、ノートをコピーされ、駿台の授業でそれが配られ、師の同級生が何か見覚えのあるプリントを持っていると思いきや、自分のノートのコピーだったというエピソードを持つ。
    • また、その塾では次年度のアルバイトの講師用に生徒を1人選んで、皆の前で話をさせることをさせており、師の代では師がその大役であった。
  • 高3スーパー理系数学Sα』のテキストは現在、師と澤田肇先生により作られている。
  • 『数学M1』の執筆者の1人でもある。
  • 『世界一わかりやすい 京大の理系/文系数学 合格講座』はKADOKAWAの参考書では最厚らしく、京大受験生に愛される名著である。
    • 予備校の授業と同様丁寧に解説されてあり、一問につき5ページ割くなんてこともザラである。
    • 初版には、「中経出版」版と「KADOKAWA」版(新版)が存在するが、単なる増刷なので、内容は全く同じである。
    • 中経出版がKADOKAWAに吸収合併されたことや、原稿の締め切りに間に合わなかったことなどから、改訂版(新課程版)の出版は2016年9月までずれ込んだ。
  • 睡眠が大好きなようで、寝られるならいつまでも寝ていられるそうだが、職業柄睡眠時間が確保出来ず嘆いておられる。
    今では努力の甲斐あってか、立派な後天的ショートスリーパー(自称)である。
  • 弟は京大理学部卒で、大学院生の時にNatureに論文が採用された天才であり、現在は大学の准教授としてiPS細胞の研究をされているらしい。
  • パンサーの菅良太郎に激似。
  • 従兄弟は二浪して京大医学部に行くという、京大家系である。

テキスト/模試作成

著作

  • 『世界一わかりやすい 京大の理系/文系数学 合格講座』
  • 『世界一わかりやすい 阪大の理系数学 合格講座』 (人気大学過去問シリーズ)
    • 師が執筆している京大の黄色本の人気を受けてか、2019年1月に出版された。
    • タイトルの通りかなり分かりやすい。基礎を固めてから使用すると阪大理系数学が怖いものでなくなる。
  • 『数IIIの積分計算が面白いほどわかる本』