澤田肇

Mon, 18 May 2020 13:33:58 JST (1433d)
Top > 澤田肇

澤田肇(さわだはじめ)は、駿台予備学校数学科講師、大阪桐蔭高等学校客員講師。

経歴

  • 昭和某日 生誕。

授業

  • 現役生を中心に授業を行っている。
  • 授業自体はかなり丁寧。
  • 高3の授業では時間が足りなくなり、一部プリント解説になることがしばしばある。
  • 三角関数では師がグラフの使用に慣れていて、単位円をあまり使わないため初学者泣かせ。
    • 師の学生時代、三角関数の問題を解く際、単位円を用いる事が正弦曲線を用いる事より劣っていると考えており、無理して単位円を用いて三角関数の問題に四苦八苦したらしい。臨機応変に適した方を使った方が良い。
  • 師曰く、「微積は数学ではない」。微積は何度も繰り返し練習することが大切という。
    • 海外の参考書では、微積は"the calculation"と訳されており発想勝負ではなく計算力が求められる単元である。
  • 『高2スーパー数学Sα(IAIIBIII)』では、数IIBの範囲は既習として講義用問題の解説授業を行うが、数IIIに入ると一気に解説の分量を増やす。そのためか、数IIIに入ってから一気に時程が遅れていく傾向にある。
  • 合成関数の微分の解説では、代入記号として縦棒を用いることがある。
    • これは本来高校の教科書には記載されておらず、大学の教科書に用いられている方法であるが、師曰く、これがないとやりづらいとのこと。尚アメリカでは高校でも使う方法らしい。
      • 教科書に用いられていない為、此の授業以外では用いないようにと忠告もする。然し理解を図る分には十分効果がある。
  • 最初の授業では、学期始めも含めて必ずテキストの確認をする。また、予習のやり方として、Exerciseを用いることを推奨する。それだけではなく、Point&Checkを用いることも推奨する。
    • この本のことを師は「ぶっちょい本」、「ぶっちょい方」等と呼称する。
    • また、宿題プリントについては、もっと問題を解きたい人のためのものだと解説する。
  • 講義用問題を始める前に、ポイントをまとめることがある。これは2019年度の夏期講習で初めて実施し、これが授業アンケートで好評だったため。
    • 最近はあまり見られない。
  • 解説の最重要な部分の色を変えて板書するが、これも2019年度の夏期講習で初めて実施。同じくアンケートで好評だったので継続した。
  • 真数条件について考えず、負の数の範囲について考えても良いという。但し非常に時間が掛かるため止めた方が良いとも忠告する。
  • よく解説で英語を用いる。
    • 数学用語の英訳や、場合によっては和訳の由来なども教えてくれる。
      • 例えば師曰く、「導関数」は、derived functionの音に文字を当てただけらしい。が、この説には師も疑問を感じている様だ。
      • functionと関数の2単語においては、日本語よりも中国語で「関数」と発音した方がfunctionに近いらしい。この話をする際、師は頑張って中国語風に「ファンスー」などと言ってみようとする。
  • 板書では、解答に「・・・(答)」と書く。
  • √xの微分は暗記を推奨している。
  • 高校教育課程において、点の座標表示方法に=を用いないことに疑問を抱いている。
  • 和積の公式の成り立ちを説明する。
  • 関数の極限についての最初の授業では、まず接線問題について考えるところから入り、極限とはどういうものかを説明する。
  • 板書の文字は大きめ。
  • 相加・相乗平均の関係を知らない生徒に対して毒づきかけたことがある。
  • 授業の延長はほとんどない。
  • 師の板書は非常に丁寧なので其の儘ノートに写すだけでも十分に綺麗なノートが出来上がる。
  • フォローアップウィークの解説授業では、1問目から順番にある程度丁寧に解説する。だいたい最後の大問が残るので、最後の大問は方針を示して終わりとすることもある。
  • 商の微分の公式を教える際、f(x)やg(x)を用いても理解しづらいと言い、分数の「上」「下」で公式を書く。
  • 師曰く、授業が間に合っていなくても次のセクションの問題をやる可能性もあるので予習だけはしておいて欲しいとのこと。
  • 極稀に欠席フォロー用の動画を撮影しているカメラに手を振り「ビデオ見てる人〜」などと声をかけることがある。特に、フォローアップウィークの前の週では、フォローアップウィークの試験範囲を伝えるが、その際カメラに向かっても範囲を伝える。
    • 考査などにより極端に欠席が多いと、特にその傾向がある。
  • 師曰く、数IIIではガリガリ計算することが多く、計算を簡単にする工夫などを考えてはならない。
    • 尚板書では途中式も省かずに板書するので、計算過程がわからなくなることはない。
  • 師は、不等式などの証明において上手く式変形をすることを「達人の手法」、「名人の手法」等と良い、それに対して微分をする方法を「凡人の手法」と言う。
    • これは決して後者を批判している訳ではなく、むしろその逆で、「達人の手法なんて要らないからね〜」、「凡人の手法で十分です」、「何か良い方法があるのかなと思うかもしれませんが、全くドラマなんか無いです。この不等式にオチはありません!」などと言う。
  • 師は積分法の公式は覚えず、全て微分法の逆算で求めることを推奨しているが、特にsinとcosは正負を混同しやすいので、師自身も「cosの微分は負になる」ことだけを覚えているという。
    • その他の場合の微積は全て微分公式から考えるとのこと。
  • 師は広い教養をお持ちの様で、単語の説明などで英語だけでなく幅広い教科からの知識を用いる。
    • 例えば「置換積分」を教える際、「置換」の解説として「上方置換」「下方置換」などの単語を用いる。
      • 尚、「置換」という語において、痴漢を連想させる為か、ヒヤッとするなどと言及している。師曰く、すぐ慣れるとのことだが、実際に痴漢を連想する生徒は居ないだろう。
  • 引用記号は、数式は「・・・①」の様に丸数字を用いるのに対し、文言は「・・・(*)or(**)」とアスタリスクを用いる。
    • と思っていたのだが、とある日筆者が師の授業を受けていると、数式に「・・・(*)」を用いた。どうも重要なものに*を使うようにも見えるが、意外と使いわけには意味がないのかもしれない。此処は師のみぞ知ると言ったところか。
    • 師は*を「スター」と呼ぶ。
      • 「星」、「星マーク」と呼称することもある。
  • 師は当初学生時代に五段の増減表を用いていたそうで、四段の増減表を知った時に衝撃を受けたらしい。
  • 配慮のない入試問題がテキストに載っていると優しい口調で批判する。
    • 他にもプリントの解説が一部内容不足の時も批判する。
  • 師は学生時代にf(x)分のf’(x)の積分法の公式を好んで用いたようで、行き詰まった際には取り敢えず使えないかどうか試していたらしい。
    • 師に拠れば、この公式は出現度は低いものの、此処ぞという時に出て来るとか。
  • 授業中に間違いを指摘されると、確認して板書を修正したのち、お得意の満面の笑みで感謝して「ありがとっ」と仰ることもある。
    • が、急いでいる時はテキトーに直す。そのときに限りほんの少し無愛想だ。
  • 師曰く、数IIIでは計算量も多いが、言及する量も多くなるので、細かい部分については雑でも良いとのこと。
  • 三角関数の合成では角αと言うものを定義するが、このようなよくわからないものを定義することが数IIIでは多いと師は仰る。
    • これについて説明する際、師は、「このようなことは日常生活でも気づいていないだけでやっている」などと仰い、例えばいつも列車で乗り合わせる名前の知らない人を、「メガネの人」のように仲間内で名前をつけるのと同じだとおっしゃる。
  • 師は基本的に白で板書を行い、重要な部分には黄色を用いる。色分けの都合上稀に赤を用いることもある。その他の色(青など)を使うことは非常に稀で、1年に2〜3度あるかどうかである(例えば部分積分の解説や回転体の体積の求積などでは青を用いることがある)。
  • チェバの定理を用いることを、「チェバる」と仰る。
  • 二重線を多用する。「ポイント」や、公式をまとめる際などの表題として使うことが多い。
    • ただし、「解答」や「注」は四角で囲む傾向にある。
  • 師は、回転体の求積について、「バウムクーヘン積分」についての言及をする。
    • この際、理学部系では証明した上で使うことが推奨され、誘導もあるのに対し、数学を道具として使う医学部系では普通に使っても良く、そうでないと非常に計算がややこしくなることがあるという。
    • この線引きはあまりしっかりしておらず、暗黙の了解があるとのこと。
  • 人が少ないなどの理由でマイクの反響が大きい場合、マイクを口から遠い位置に持っていくことで音量調整を行う。教務への連絡は行わない。
  • 授業終了時刻が近づいているのに問題が全くもって終わる気配が見えなくなると焦る。焦ってミスすることもある。また、解説を1段飛ばしで行ってしまい後から気づいてやり直したりする。
    • 効率がかえって悪くなっているのでは。
  • 長期休暇前最終の授業では、必ず講習を取るように勧める。また、もしホーム校舎で取れない事情があるなら、他校舎に振り返る様にと助言して下さる。すぐに効いてくるわけではないが、後々「講習でやったよね」などとなるからとのこと。
  • 前日に悪いものを食べて食あたりするなどして腹痛である場合は、授業の最初にそれを断ったのち、トイレは無言で行くとの事。トイレに行く可能性についても授業の最初に言っておくので、問題はなかろう。
  • 師曰く、危機察知能力は習うものではなく、元々無いとヤバいらしい。
  • ケアレスミスが非常に多い。計算ミスや転記ミスなどが授業中多々在る。その度に間違いを見つけ師が授業を止めるため、時々授業は遅れる。
    • とある授業では、その間違いが発見できず、その問題の解説を中断して次回の授業に回したこともある。
  • 師曰く、高校の教科書は座標に等号を用いないらしい。また、京大はこれに反抗して入試では座標に等号を多々用いてきたらしい。師によると、等号を使わぬ理由はここまで頑なに使わないと言うことは何かしら在るだろう(ただしその理由は不明)とのこと。
  • 師の授業を取れば、1講座あたり116回の「はぁい」が聴ける。
    • 即ち1分当たり2.32回である。
      • 即ち1秒当たり0.039回(有効数字2桁)である。

担当授業

通期

【2019年度】

春期講習

夏期講習

【2019年度】

冬期講習

【2019年度】

直前講習

直前Ⅰ期

直前Ⅱ期

人物

  • あまり目立たない講師ではあるが、実は『高3スーパー理系数学Sα』を池谷哲先生と執筆している。
  • 池谷哲先生の著書、『世界一わかりやすい 京大の理系数学 合格講座』と『世界一わかりやすい 京大の文系数学 合格講座』の執筆に協力されたらしく、小山功先生、後藤康介先生らと共に前書きで師の名前を見ることができる。
  • 可愛らしいルックスから一部の女子生徒から人気がある。一部の生徒やクラスリーダーから「仏の澤田」とも呼ばれている。
  • 寝ていると優しい声で起こしてくれるが、頻度が多いとさすがにきつく叱る。仏の顔も三度。
    • ただし、上本町校など受講者が多いクラスで、寝ている人も多い場合は起こしてくれない。
  • 元々は別の予備校の講師で、東大コースを担当したこともあるとか。
  • 方べきの定理を使用することに躊躇いがあり、相似に基づく定理であるという本質を見失うことを懸念している。
  • 授業中図を綺麗に描こうとする。汚かった場合は何度でも描き直す。図の見た目が悪く5〜6回書き直すこともしばしば。
  • 非常に温厚な性格である。
    • しかし廊下があまりにもずっと騒がしいとお怒りになる。
  • 解説中に間違いに気づき、一旦授業を止めて途中式を見直すこともある。
  • 自らのことを多く語ることはあまりない。雑談も少ない。
  • 時間を間違えて授業に8分遅刻して入って来たことがある。この際6分ほど師が来ないことに不審に思ったクラスリーダーが師の様子を尋ねに行った。
  • 遅刻してきた生徒に対して優しめであり、師が板書中にも関わらず中断し、生徒に道を譲った。
  • 授業中唐突に、「平平平平」という人名を「ひらだいらへいべい」と読むこと、「阿部礼仁」という人名を「あべれいじ(average: 英語で「平均」という意)」と読むことなどを語ったが、一人の生徒を除いて一切笑う者は居なかったという。
  • 欠席があまりにも多いと、クラスリーダーとその話題で話すために廊下で立ち止まることが多い。
  • 座席番号でトラブルになると仲介しに来る。LAとLLAの様な紛らわしい着席番号の違いについては駿台にお怒りになることもある。
  • 髪の毛が少ない。

語録

「えー、さって。」
「はっきり言って、(〜ですよ、はっきり言って。)」
「つまりぃ」
「だからぁ」
「あのですねぇ、、」
「コスコスシンシン(加法定理)」
「hをゼロに、近づけってぇ」
「語呂が悪いですけど、置換積分。」
「えーよろし。」
「否定はせぇへんよ。」
「しょーみゆってね、」
「これ、やらしいね〜」
「これはとんちやね〜」
「発想勝負!」
「鮒一箸二箸一箸二箸至極惜しいっ!(e)」
「これ名前長いね〜(単元名が長い時)」
「これ後からくるやつや〜(腰を教卓にぶつけて)」
「悪夢が蘇る(またぶつけそうになって)」
「これ夏期講習みたいやね〜」
「これポイントやね〜」
「はぁい」
「これはもうねぇ、覚えた方が良いよ〜」
「ここ色変えとこうかな?」
「はい、休憩で〜す」
「今日の授業は、ここまでっ」
「後から効いてくるからね〜」