冬期講習

Tue, 15 Mar 2022 23:11:40 JST (766d)
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冬期講習講座詳細

大学別講座

冬期講習の心構え

はじめに

  • 通期授業が終わり共通テストまであと1ヵ月の所に来た。この冬にすることは、後期に引き続き応用力の養成(最終調整)と過去問の演習であろう。
    • 最優先事項は過去問演習である。センターの過去問と二次の過去問をすべき時期である。それぞれ何年分を何周したいのか、復習はどれくらいかかりそうか、そのためには何日間かかりそうなのかを見積もっておくこと。一方で過去問をする必要がないと主張する講師や生徒も一定数いる。圧倒的な基礎力があれば過去問演習を通して得られるものは少ないからである。演習をすることによる満足感。しかしこれが本当に点数と直結しているのかはいささか疑問である。やるべき勉強は点数に直結する勉強でありそれが過去問なら過去問でもいいし、講習なら講習でも良い。「あの人はこれをしたら大丈夫って言ってたからこれをしたら絶対大丈夫」って思考停止して勉強するのは本当に時間の無駄である。常になんのためにこれをやっているのかという目的意識を持って勉強することが大事である。
    • 時間の許す限りで、応用力の養成(最終調整)も行うと良い。ただし、後期の復習は多少無理してでも、後期のうちに片付けておくこと。それでも残った課題を、冬期講習で潰すようにすること。また、あくまでも過去問の方を優先すること。

今後の戦略

  • 後期と冬期の計画を合わせた長期的な方針を考えること。
    • 9月の段階で一度、やるべきことを整理しよう。残り数ヶ月で全科目全分野を完璧にするのは不可能であり、やるべき課題は絞る必要がある。どの分野を勉強すれば、入試本番での総合点が最も伸ばせそうかを考える必要がある。
    • 各科目センターと二次の対策期間を決めよう。後期は後期教材の勉強だけではなく、センターや二次の対策も行うはずである。それをいつ頃から始めるのか、科目ごとに考えておくこと。なお、全科目で開始のタイミングを揃える必要は必ずしもなく、科目ごとに戦略を組む方が良い。理系であれば国語と社会以外の科目は二次対策をしておけば勝手に点数が取れるようになるので年が明けるまではノータッチでもいいと筆者は考える。
    • 高3生は必要に応じて、未習分野の克服を早めに行うこと。高3生は学校の単元消化がセンター直前まで続いたり、最悪の場合終わらなかったりする。重要な単元は過去問演習の時間を捻出するために、自学自習で早めに勉強しておくべきである。
    • 後期の復習は多少の無理をしてでも冬期開講までに終わらせること。冬はできるだけ多くの科目でセンター対策のみ、もしくはセンター対策と二次対策のみに集中できる状態にした方が良い。やることが多すぎると結局全部破綻しかねない。
  • 冬期講習は下手に講座を取ると焦りが生まれるだけなので、戦略的に取っていきたい。
    • センター対策や大学別講座を検討すると良い。また、大学別講座の代わりに特講など、総合演習っぽさの強い分野別講座を検討するのも良い。冬期は基本的に、全体の総括や過去問対策を行うべき時期だと思われる。
    • 浪人生は、分野別講座で弱点を潰すのは手遅れ感がある。もちろん完全には否定しない。最後に不安な分野や未習分野を解決するのは有意義なことである。過去問を使って演習感で気持ちよくなるぐらいなら弱点を無くした方が強いに決まっている。偏差値80の分野を85にするより、60の分野を75にする方が簡単に決まっているではないか。そして時間感覚なんてその場のノリでどうでもなる。ノリでどうにもならないのは実力不足である。甘えである。甘えんな。
    • 現役生は控えめに受講したい。多くの人は志望校・センター対策が間に合っておらず、むやみやたらに受講すると過去問演習が疎かになってしまう。
    • 浪人生は新しい問題に触れる必要がある。もちろん過去問が最優先であり、過去問をひたすら繰り返すのが原則であるが、問題をある程度覚えてしまっているなら、市販の教材や冬期講習で新しい問題を挟む方が良い。過去問なんて自己満に過ぎない。

その他特筆事項

  • 冬期からは自己管理が一層大切になってくる。大学生として社会に出る際に当然求められる能力である。
    • 勉強のスケジュール管理をすること。入試の時期から逆算すると、冬期は過去問演習の時期である。そのほかの勉強も多少あるだろうが、過去問の時間を自分で確保できるか、集中して取り組めるかが問われる。
    • 健康管理をきちんとすること。例えば、自身の健康状態に関わらずマスクを付ける、温度調節のために着脱可能な衣服を着る、栄養・睡眠をしっかりとるなど。冬という時期柄、入試が近いこともあり心身共に健康を崩しやすいので要注意。
  • 映像講座について。
    • 冬期・直前講習の場合は日程を自由に組めるメリットが大きい。2講座以上とって毎日順番に回せば、科目を変えながら授業が受けられ、予習復習も期間が延びる分ラクになる。
    • 一部の講座は受講開始日が遅いので注意すること。また、ブースの混み具合にも注意すること。
    • 冬期講習での映像講座は直前講習期間でも視聴できる。二次対策の重い講座はセンターボケ解消も兼ねてセンター明けに受講するのも手かも知れない。

講座の種類

  • 冬期講習は「センター対策講座」「分野・レベル別講座」「大学別講座」の3つに分かれている。

センター対策講座

  • センター試験はやや独特な形式をとるため、自分の実力だけでなく形式への慣れも大きくモノを言う。
  • 実力が足りていない科目は、まず実力をつけることを優先すること。
    • 受動的な姿勢でいると手遅れになる。通期教材だけでは賄えそうにない、冬期講習まで待つべきでないと感じる科目は、後期のうちから自学自習でセンター対策を始めること。
    • 自学自習する場合、黄色本などセンター対策特化の参考書を使うとよい。内容解説も収録問題もセンター対策として必須なものばかりであり、勉強の質を上げることができる。
    • 実力が伴わないうちからがむしゃらに過去問の演習を繰り返しても、得点が高水準で安定することはない。少なくとも演習と復習を繰り返すなかで成長していけるくらいの学力はベースとして必要である。
    • センター対策に時間を回すあまり、主要科目がおろそかになるようでは本末転倒である。全体的な勉強時間の配分には注意すること。
  • ある程度の実力がついている科目は、過去問演習をひたすら行い、形式に慣れていくこと。
    • 過去問の演習を繰り返し行い、よく出る内容や問題形式を体で覚えること。傾向と対策を読むなどして得た理念的な理解だけでは、全く太刀打ちできないだろう。
    • センター試験では、本質的な要素を押さえながらスピーディに解答していくことが求められる。記述問題のように、論理を一行ずつ組み立てながらでしか解けない人は、特に対策期間を要するだろう。
  • 冬期のセンター対策講座は、テスト演習を重視する講座と講義を重視する講座に分かれる。
    • 前者はLIVE講座の大半が該当する。テスト演習と解説を繰り返しながら、試験本番で通用する実戦力をつけていく。予習復習の負担がほとんどないので、受講を検討しやすい。
    • 後者は映像講座の全てとLIVE講座の一部が該当する。授業時間のほとんどが講義なので、ある程度基礎的な部分から確認できる。予習復習の負担がやや大きいので、受講には注意を要する。
    • 両者ともセンターレベルの難易度であり、分野レベル別講座や大学別講座よりは負担が小さいため、受講の検討がしやすい。
  • 直前期にも『センタープレ講座(1日完結講座)』と『ファイナルアタック講座(1~2日講座)』が設置されている。冬期講習の代わりにこちらを検討してもよい。

分野・レベル別講座

  • 学力の徹底的に養成する講座。『数学特講(理系・完成編)』や『化学特講』など。
  • 4日間にわたる集中講義をモノにするには、予習復習を十分に行うことが要求される。しかし、冬期はその時間の確保が課題になる。忙しくなるのは必至なので、受講数を最小限に抑えること。
  • センター直前期はセンター対策に全力を注ぐべきなので、目安ではあるが、12月下旬(D・E期間あたり)から始まるその講座を受けるのは可能な限り避けたい。
  • 一部講座は現役フロンティア校に設置されていないので注意が必要。

大学別講座

  • 最難関大志望者にとって冬期講習のメイン。
  • この講座の趣旨は、過去問に直に触れて傾向と対策を知る、精選された問題で対策を行う、テスト演習で実践的なトレーニングをするなどである。
  • 余力のある人は、創作問題やテスト演習の多い講座が特にオススメ。自分で過去問だけやるよりも演習のバラエティが良くなるため。
  • 京大化学』など夏期と冬期で分野全体を扱うものや、『京大日本史』のように夏期だけしかない講座があることに注意すること。
  • センター直前期はセンター対策に全力を注ぐべきなので、早い期間に受講するのがオススメ。