古大工晴彦 のバックアップ(No.9)
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- 古大工晴彦 へ行く。
- 1 (2021-08-01 (日) 01:04:56)
- 2 (2021-12-29 (水) 22:55:31)
- 3 (2022-01-13 (木) 14:20:51)
- 4 (2022-03-01 (火) 02:15:44)
- 5 (2022-03-01 (火) 08:46:31)
- 6 (2022-04-27 (水) 21:30:13)
- 7 (2022-05-11 (水) 21:28:30)
- 8 (2022-05-15 (日) 18:31:02)
- 9 (2022-09-29 (木) 20:42:09)
- 10 (2022-10-25 (火) 17:13:11)
- 11 (2022-10-29 (土) 00:15:27)
- 12 (2022-11-11 (金) 08:03:26)
古大工晴彦(こだいく はるひこ)は駿台予備学校物理科講師。大阪校、上本町校、神戸校、福岡校に出講。
経歴
授業
- 関西駿台物理科のトップ講師の一人である。
- 「ほいっ、始めます〜」(小走りで入場)
- 授業は非常にテンポ良く進み、盲点やポイントを次々に指摘していく。雑談も多めである。
- 要項解説は、物理学の体系を意識して理論立てて説明するスタイルではない。単元毎に要点を手際良く拾っていくスタイルであり、重たい理論はあまり入れてこない。
- 演習問題の解説も、じっくりと頭を働かせながら数学的にしっかりと解析していくスタイルではない。ポイントを押さえながらサラっと解説し、的確な口頭説明を一行一行挟む感じのスタイルである。
- 全体的に、雑談が結構入ってくる。内容は科学的な小話、物理学の発展の歴史、物理の勉強法、他の書籍や教え方への批判など様々である。為になる話が多く、師の授業のクォリティを支えている。
- 板書は非常に詳しくまとまっており、同じ授業体系の高井隼人先生と比べて、復習がしやすい。口頭でも大切なことをおっしゃるので、適宜メモをすることをお勧めする。
- 解説の内容が他の講師と比べて(良い意味で)独特である。
- ファラデーの法則をかなり丁寧に解説する。
- 気体が外部から仕事をされる、V=RIだから電流は電圧に比例する、など受験生が「間違って覚えがち」なことをよく批判する。(師曰く、実際は気体が仕事をされるのではなく気体が外部に負の仕事をする、電流が電圧に比例するからV=RIであるとのこと)。
- その他にも、市販の書籍や教え方など様々なことを批判する。
- これらのことを初めて聞くと、混乱してしまうこともあるだろうが、師の考えを正しく理解すると、物理という学問への考え方がより一層広がっていくことを実感するだろう。
- コンデンサーの解法は独特である。
- 通常は電荷、あるいは電位に対して立式を行うが、師は電場に対して立式を行う.。
- 「誘電体のある部分とない部分を分けて直列とか並列とかってみなすって、それおかしいと思わん?」
- あくまで典型的なパターンにしか当てはまらない公式を覚えるより、どんな問題にでも対応出来る解法を紹介し、強く推す。これが師の授業の最大のポイントである。
- 「どの場合に使えるかちゃんと分かってるなら使ってええんちゃう?ただしちょっとでもいじられるとドボンやけどね。」
- なお、これは後述の森下寛之先生も同様の方針であり、コンデンサーをガウスの法則を実感しやすい具体例と捉えるなら至極当然である。
- 力学では物体上からの視点で考えるのと、地上からの視点から考えるのと両方やるべきだとおっしゃる。
- この時もう片方のパートの相方の先生はどっちの方法をおすすめする人かを知っている。(怖い)
- "非常に有用"であり解くスピードも格段に上がるが、直前期で初めて師の講座を取る人は混乱する恐れがあるため注意。
- 通期の『Part2』(Hsの場合『Part1』)で師に習っている人は『電磁気特講』などのコンデンサーを扱う講習は、師の解法を身に付けるためにも多少遠征してでも師の担当で受けた方が良い。なお、師の『電磁気特講』は非常に評価が高い。
- また物理学の歴史について詳しく、時々その歴史についての雑談をする。特に師の語る原子物理の歴史は非常に面白い。
- 時間配分は通期でも講習でもかなりルーズ。終講日はかなり駆け足になり、殆ど問題の解答のみ(しかも雑になる)になる事も。
- 意外に繊細なのかもしれないが、マイクの付ける位置をよく気にしておられる。腹の前に付けるので音があまり拾われていない。
- 授業内容・説明すべきことを殆ど記憶しており、テキストに計算結果を軽くメモする程度で授業に臨む(場合によっては電卓を持って来てその場で計算することも)。
- 流石に重たい問題ではメモを持たれることもある(特に原子分野)。
- テスト演習系の授業では開始3分後くらいに教室に来て、どんな問題か(難度や時間の掛かる度合い)と「計算用紙は自前の紙でも良いんで好きに使ってくださいね。」と必ず言いに来られる。
- 毎年、阪大の出題範囲の個人的な予想をされ、その範囲については「意識的に授業で何度も確認してる」が、満面の笑みで「いや当たらないですよ。アテにしないでくださいね。」までがお決まり。
- 2014年の力学:2物体の運動だけは当たったらしい。
- 物理の基礎に忠実な授業をする一方で、微積を使った解き方を
嫌うしない。というよりも、よく言われる「微積」の「積」は「不定積分」を指しているため、不定積分を用いなければならない交流回路や電気振動、証明に微積が必要なポアソンの法則などの証明の解説をする時のみ微積(不定積分)を使う。- つまり、不定積分の出番はごく少数に限られていると捉えている。
- 一方で師は「定積分」は物理でよく出て来るとしており、微小部分の足し合わせ(つまり区分求積)、グラフを用いて解く際には「定積分」する。
- 師が好んで使うグラフの面積から答えを求める積分(定積分)は、三角形の面積などが多いため、実際に∫を含む「定積分」の式を解くことはほぼ無い。
- 但し、微積で解かざるを得ない問題(∫の式でしか解けない時の面積)は∫を含んだ「定積分」の式を用いる。
- また、要項を説明する際は微分を用いて速度や加速度を出す。
- 生徒に対しても問題を解く上で微積を使うことを推奨していない。
- 大学内容の発展的な物理に至っては「大学入るまで我慢しろ」と一蹴する(前述した通り物理の基礎に忠実なので概略だけはサラッと説明してくれるが、踏み込まずに流してしまう)。
- 微積よりもまず問題の状況把握や、運動の予測などを重視する。力学で変位を求めたり単振動の変位や速度を把握するのにグラフを好んで使う。
- 数学や物理にある「楽に解ける解法」(いわゆる裏ワザ)を嫌い、少し面倒臭くても汎用性のある解法を重視する。
- 「ウィッ、そろそろ問題戻りまヒョ〜」
- 巷にある教材や一般的な解法から数学的考察を用いた解析的な授業、物理が出来ない(あるいは師が好まない解法を使う)生徒、それ以前のそもそもの勉強法、問題集や過去問の扱い方まで、自身と異なる方法を毎回の授業で度々批判する。
- 正しさよりも経験則やテクニックを好む下川和大先生に対しては『重心系~秘められた魔力~』の講習をはじめ全体的に批判する。その際は「下川君」と呼ぶ。
- 人間性にはかなり難がある。笑顔で毒舌を放つ。更に言葉遣いが悪く、あまり宜しくない言葉を生徒に対して発する事も茶飯事。
- 口癖は「ダメダメですわー(手を胸の前で振りながら)」「ヤバいっすよねー(手を頭の横で振りながら)」「もういっぺんよー頭揉んでみ」「揉んでみ」「ごもっとも(やわ)」「まだまだ半人前ですわ」「(基礎の理解が出来ていない人に向かって)『死ね!』って言わなくても勝手に死んでいきますわ(笑)」「もうその時点でボタン掛け違えてる」「馬鹿にしてるんじゃない、馬鹿や」「その時点でアンタは負け組です」「そんなんやったら志望校下げり」
- 生徒目線でよくある間違え方を実際にしてみながら説明したりする。その時は「死ねですわ」、「カスですわ」、「アホボケカス」など、けちょんけちょんに貶す。
- しかしこの際、何故間違っているのか、どうすれば改善されるのかを言わない(=貶すだけで終わる)ことも多いため、この事に批判の目を向ける者もいる。(1度はどこかで話す)
- やや過激な発言から生徒と講師の両方の間で好き嫌いがはっきり分かれる。師はそういうキャラだと割り切った方が良いかも知れない。
- 自身の出身である理学部の宣伝を行い、その際医学部をdisる事がある。
- 大阪南校では大阪校以上に人気があり、通期の必修授業を切ってまでもぐりに来る人もいる。
- 2014年度は実質上「出ない」とされた(と師が言っていた)通期の原子物理の範囲も師の担当だから講義に出る、という人が多数いた(しかしその年の京大入試で原子物理が出てしまった)。
- どの分野の授業も評価が高く、特に中〜上級者からの支持が厚い。
- 中〜上級者が最も満足する授業になっているように思われる。師は受験生の理解の盲点や間違えやすいポイントをよく把握しており、それらを次々と確認していくスタイルの授業を行うからである。
- 超上級者(微積を積極的に使う者)は師の授業よりも、森下寛之先生や苑田尚之先生のような大学で学ぶレベルの物理学的な授業を支持する傾向がある。師は微積を多用したり、大学の内容に踏み込んだりはしない。
- 初級者からの支持もやや得られにくいと思われる。師の授業は極めてわかりやすいが、テンポがやや速く、解説内容に少々クセがある場面もあり、また他の書籍や教え方への批判が多いためである。
- 授業は完全板書スタイル。
- 板書はカラフルかつ高速。非常に大変である。
- 口頭で重要なことをよく言う。
担当授業
- 『パワーアップ阪大物理』や『阪大プレ物理』を担当。
- 『東大物理』を担当。
通期
2021年度
《出講表》
《担当授業》
2020年度
《出講表》
《担当授業》
春期講習
2019年度
期間 | 1限 | 2限 | 3限 |
A期間 | |||
B期間 | |||
C期間 | |||
D期間 | |||
E期間 |
夏期講習
2019年度
冬期講習
2019年度
直前Ⅰ期
直前ⅠⅠ期
2019年度
その他
2019年度
人物
- 一浪で阪大理学部物理学科出身。
- 上本町校の近くに住んでいるらしい。
- 妹と2人暮らしらしい。
- よく森下寛之先生(『物理S』や東大青本の執筆者)が登場するが、その際は「(東京の)森下君」と呼ぶ。
- 2014年度の『物理S』テキストのPart分け変更について、熱力学が前期と後期に跨り、担当Partも跨ったことについて森下寛之先生をボロカスに批判していた。
- 2019年度の『物理S』テキストのPart1の熱力学の問題についても批判していた。
- 「森下、この問題はアカンわ。」
- また、前期『Part2』における、衝突(二体問題とか)や運動量保存、エネルギー保存辺りの§の並び方にも不満を持っているようである。そのため、問題の順序を変えて解説する時がある。
- 『物理S』のテキストの問題が不親切であることについて(例えば物理用語の不備不足に対して改定を行わないことなど)、森下寛之先生に会う度に文句を言うが、いつも森下寛之先生に「古大工君それも説明しといて」と一蹴されることをよく愚痴っている。
- ただ、森下寛之先生も師のことを批判している。起こっている物理現象を見る時に微積分を用いる用いないの違いについてらしい。
- 『スーパー東大実戦講座』などで近畿に出講する際にも師を皮肉った発言をする事がある。
- 一方で、『物理S』の講義用問題の選定に対しては一定の評価をしている。むしろ「分かっていないことが浮き彫りになる問題が多い。」「一応しっかりしたテキスト。」など、他の物事への口撃に加えると幾分も緩やか(ただ、悪い部分に足してはしっかり叩く)。
- 特に師にとって授業をしやすい設定の問題が掲載されていると、森下寛之先生に対し「ありがとう!」と感謝の言葉を述べていた。要するにツンデレである。
- 森下寛之先生については「別に変なことや噓教えてるわけじゃないし、良い先生やとは思いますよ。でもね、・・・(以下批判)」と言っているので、一定の評価は持った上で指導方針の違いでぶつかっている感じかも。
- また、『物理S』内にある論述問題の模範解答についても、「後ろの解答見といて下さい。キチンと書けてるんで、これしっかり頭に入れてくれれば良いです。」と高評価を下していた。
- 因みに、山本義隆先生(関東の物理科の大御所)に対しては流石に「山本義隆さん」とさん付けである。敬意は払っておられるようだが、山本義隆先生のこともあまり良く思っていないらしい。森下寛之先生への批判と比べればやや穏やかな口調ではあるものの授業中に批判する事もある。
- 師が解説している時に生徒の反応が微妙だと感じると急に、「お前ら復習が足らんねん!」と激怒し、酷い時には「死ね!」とまでおっしゃる。
- 授業中も「授業で言ったことそのまま質問して来たら口捻ったる!」など妙に耳障りなことを言う。
- 現在では性格が丸くなったのか、「授業の説明聞いて分からんかったら聞きにおいで、徹底的に教えたるから。」と寛容な面持ちである。
- 雑談が結構入ってくる。する時は大抵面白い。
- 講習では雑談をよくするため時間が押してくることも。師曰く、この雑談は生徒がメモを取る時間を稼いであげるためのものらしい
と言い訳している。
- 講習では雑談をよくするため時間が押してくることも。師曰く、この雑談は生徒がメモを取る時間を稼いであげるためのものらしい
語録
- 「皆さんの板書の時間つなぎに喋るで。あの〜、聞き入らんといてな(笑)」
- 言葉遣いさえ気を配ればもっと人気は出るだろう。勿体ない気もするがそれも師の良さである。
- 「物理の苦手な方ってね〜」
- 「いっぺん見せますぅ〜」
- 「身内が身内のこと褒めんのも恥ずかしいけどなぁ、よぉできてんねん。」
- 「光の7色はチコちゃんに教えてもらいました。(ボソッ)」
- 「ほい、今日はここまでぃっ!」