夏の東大現代文/複製 のバックアップ(No.1)
監修
概要
- 夏期講習で開講される映像講座『東大現代文』とは異なり、関西でのみ開講される。
- 過去問とオリジナル問題で構成され、随想にも触れられる。
- 2日目と4日目にテストが行われる。テストは採点され席次と共に返却される。ただし講師による採点ではない。
- テストは中野芳樹師作成の理文共通問題形式の新作問題。本試験に比べて難易度は高いが、
実戦やオープンと違って質は相当良い。 - 中野芳樹師が担当する現代文特講とのセット受講を勧める。本講座と特講の2講座の予復習を丁寧に行えば、夏に求められる現代文の学習としては十分である。
- 東大入試実戦模試の過去問や駿台のオリジナル問題は、問題の精巧さが低いためか、あまり用いないようにしているそう。
- 読解法・解答法に力点は置かれるが、東大の現代文特有の2行問題・120字問題への向き合い方、背景知識などにも多く触れられる。
- 中野師担当だと、長年の東大の過去問研究と指導の成果を惜しみなく授業内で提供して下さる。
- 個人的には中野師が最もイキイキとなさっている授業のように感じる。
- 副読本として『現代文 読解の基礎講義』(中野芳樹、駿台文庫)を推奨する。Amazonリンクはこちら。
- 開講までに余裕があれば、中野師のオンデマンド講座『現代文 読解の応用講義』を受講しておくとよい。
- 夏期講習で開講される映像講座『東大現代文』は関東現代文科霜栄師の監修で、関西の読解法との齟齬がある。受講するのは自由だが、注意すること。同様の理由から、東大入試実戦模試での点数に一喜一憂する必要もないし、復習する必要もない。なお、赤本や青本、東大入試詳解シリーズの解答例は信頼のおける解答例とは言いにくい。さらに、中野師は解説を読んでも生徒自身の学力向上につながらないため無駄だと明言している。
担当講師
- 監修者でもある師が提示する解答は精緻に作成されており、なおかつ生徒が試験本番で再現可能なものとなっている。夏期に東大対策を受講することで実力が向上することは間違いない。
- 師が最も生き生きしている授業かもしれない。背景知識の解説も教養として蓄積しておくべきものばかりで、受験勉強を超えて役立つことは多いだろう。
- 授業で扱った問題に関しては、原則、添削を受け付けていない。これは師が授業中に採点基準を説明していることもあるが、自己採点ができないということはすなわち自分の答案の良し悪しが分かっていないということで、今後の学力に全くつながらないからである。もちろん、考えてもよく分からない部分があれば、質問に応じてくださる(が、師の授業が素晴らしいため、疑問が残ることはほとんどない)。
- 師の長年の東大の過去問研究と指導の成果を信じよう。
- 例年、中野芳樹師が担当する唯一の期間(大阪校での担当である)は、河合塾の東大入試オープンと日程が被るようになっている。故に4日目のみ半数ほどの欠席者が出る。