東大現代文/通期教材 のバックアップ(No.3)
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- 1 (2020-06-03 (水) 14:17:02)
- 2 (2020-06-03 (水) 22:22:14)
- 3 (2020-07-21 (火) 16:58:35)
- 4 (2021-09-09 (木) 03:42:42)
使用コース
全東大コース
構成
- 2019年度までの東大現代文は中野芳樹師の監修で、同じく中野師が監修していた2019年度までの基幹教材で学んだ読解法と解答法を実践的な形で運用するための良質な過去問演習講座であった。
- 2020年度からは多くの霜栄師監修テキストと同様のA5版(漢文サブテキストと同じ)になった。
- テキストの構成も3号館の東大演習コースで使用する『現代文(東大対策)』を踏襲したものである。
- 各章にテーマがあり、「越境する知-感性」や「蘇生する知-身体」などのタイトルがついている。東京大学出版会のシリーズ書籍『越境する知』各巻のタイトルと酷似している。
- 各章には問題(約半数は東大の過去問)と、その文章に関連する参考文が掲載されている。参考文は思考を深めるための読み物として用いるもので、問題等は付されていない。
- そもそも東大対策の授業であって、思考を深めるとか触れるジャンルを増やすとかは基幹教材に任せておけばよいという意見が目立つ。
- 2019年度まで中野芳樹師作成の良質なオリジナル教材が使用されていた関係もあって、今回の変更には反発の声も見られるようである。基幹教材の変更も相まって東西対立がより一層根深くなりそうである
特徴
- 読解法・解答法に力点は置かれるが、東大の現代文特有の2行問題・120字問題への向き合い方、背景知識などにも多く触れられる。
- 中野師担当だと、長年の東大の過去問研究と指導の成果を惜しみなく授業内で提供して下さる。
- 個人的には中野師が最もイキイキとなさっている授業のように感じる。
- 副読本として『現代文 読解の基礎講義』(中野芳樹、駿台文庫)を推奨する。Amazonリンクはこちら。
- 開講までに余裕があれば、中野師のオンデマンド講座『現代文 読解の応用講義』を受講しておくとよい。
- 東大現代文対策は年間を通して常に継続していることが重要である。
- 前期の内は、難問題への当たり方という面であえて難問が採録されている場合もあるが、標準的な問題が多い。
- 通期同様中野師が監修する『夏の東大現代文』では、第一問型をテキスト3題とテスト2題、第四問型をテキスト2題で演習する。中野師が担当するものがよい。これと合わせて、中野師が担当する『現代文特講』も受講しておくとよい。
- 上記2講座の夏期講習と、前期テキストの復習を徹底すれば、夏に求められる現代文の学習としてはスキがなく十分であろう。
- 後期でも、前期に引き続きかなり実戦的な授業が行われる。年度によっては、中野師が作成した第一問型のテストを行うこともある。
- 後期終講後は、センター過去問の演習(共通テスト対策)もぬかりなく。評論の設問を2行解答欄に自分で考えて書いてみると、東大対策にもなる。
- 冬期講習の『東大国語』では第一問型のテストゼミを二日間行い、テキストで第四問型の問題も1題扱う。やはり、中野師担当のものがよい。ちなみに、冬期の『現代文特講』は中野師の担当がなく、センター直前ということもあり、東大志望の受講者はほとんどいない。上記の大学別講座のみで事足りるであろう。
注意
- スーパー東大実戦講座や、夏期講習で開講される映像講座『東大現代文』、直前講習の『東大プレ現代文Ⅰ(理文共用)』や『東大プレ現代文Ⅱ(文科専用)』は関東現代文科霜栄師の監修で、関西の読解法との齟齬がある。受講するのは自由だが、注意すること。同様の理由から、東大入試実戦模試での点数に一喜一憂する必要もないし、復習する必要もない。
- なお、赤本や青本、東大入試詳解シリーズの解答例は信頼のおける解答例とは言いにくい。さらに、中野師は解説を読んでも生徒自身の学力向上につながらないため無駄だと明言している。
- 「信頼出来る解答例」は、中野師のホームページに掲載されている解答例や中野師が担当する冬期講習『東大国語』で配布される解答集、内野博之師が配布する解答集や著書『ライジング現代文』に掲載された東大過去問の解答例、東進の林修師が特進生に配布する解答集くらいであろう。
中野芳樹師発言録
参考にされたし。
担当講師
中野芳樹
大阪校LS/LA/LB/MS/SS/SA/SB/SC、大阪南校LA/SAを担当。
- 監修者でもある師が提示する解答は精緻に作成されており、なおかつ生徒が試験本番で再現可能なものとなっている。通年で東大対策を受講することで実力が向上することは間違いない。
- 師が最も生き生きしている授業かもしれない。背景知識の解説も教養として蓄積しておくべきものばかりで、受験勉強を超えて役立つことは多いだろう。
- 授業で扱った問題に関しては、原則、添削を受け付けていない。これは師が授業中に採点基準を説明していることもあるが、自己採点ができないということはすなわち自分の答案の良し悪しが分かっていないということで、今後の学力に全くつながらないからである。もちろん、考えてもよく分からない部分があれば、質問に応じてくださる(が、師の授業が素晴らしいため、疑問が残ることはほとんどない)。
- 師の長年の東大の過去問研究と指導の成果を信じよう。
- 小泉徹師の後任。