東大現代文/通期教材

Thu, 09 Sep 2021 03:42:43 JST (959d)
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使用コース

全東大コース

構成

  • 2019年度までの東大現代文中野芳樹先生の監修で、同じく師が監修していた2019年度までの基幹教材で学んだ読解法と解答法を実践的な形で運用するための良質な過去問演習講座であった。
  • 2020年度からは多くの霜栄先生監修テキストと同様のA5版(漢文サブテキストと同じ)になった。
  • テキストの構成も3号館の東大演習コースで使用する『現代文(東大対策)』を踏襲したものである。
  • 各章にテーマがあり、「越境する知-感性」や「蘇生する知-身体」などのタイトルがついている。東京大学出版会のシリーズ書籍『越境する知』各巻のタイトルと酷似している。
  • 各章には問題(約半数は東大の過去問)と、その文章に関連する参考文が掲載されている。参考文は思考を深めるための読み物として用いるもので、問題等は付されていない。
  • そもそも東大対策の授業であって、思考を深めるとか触れるジャンルを増やすとかは基幹教材に任せておけばよいという意見が目立つ。
  • 2019年度まで中野芳樹先生作成の良質なオリジナル教材が使用されていた関係もあって、今回の変更には反発の声も見られるようである。基幹教材の変更も相まって東西対立がより一層根深くなりそうである

特徴

  • 読解法・解答法に力点は置かれるが、東大の現代文特有の2行問題・120字問題への向き合い方、背景知識などにも多く触れられる。
    • 読解法と解答法については、中野芳樹先生のサイトに詳しいプリントがPDF形式で掲載されている。リンクはこちら
    • 同サイトには東大過去問の解答例が掲載されているので、是非活用されたい。リンクはこちら
  • 中野芳樹先生担当だと、長年の東大の過去問研究と指導の成果を惜しみなく授業内で提供して下さる。
  • 個人的には師が最もイキイキとなさっている授業のように感じる。
  • 副読本として現代文 読解の基礎講義』(中野芳樹駿台文庫)を推奨する。Amazonリンクはこちら
  • 開講までに余裕があれば、師のオンデマンド講座現代文 読解の応用講義を受講しておくとよい。
  • 東大現代文対策は年間を通して常に継続していることが重要である。
    • 前期の内は、難問題への当たり方という面であえて難問が採録されている場合もあるが、標準的な問題が多い。
    • 後期でも、前期に引き続きかなり実戦的な授業が行われる。年度によっては、中野芳樹先生が作成した第一問型のテストを行うこともある。
    • 後期終講後は、センター過去問の演習(共通テスト対策)もぬかりなく。評論の設問を2行解答欄に自分で考えて書いてみると、東大対策にもなる。

注意

中野芳樹先生発言録
参考にされたし。

  • 「解説なんか読んだってなんの力にもなりませんよ。信頼出来る解答例を用意して、なぜそれが正しいのかを考えることが勉強ですからね」
  • 「こんなん、引用箇所で明らかに筆者の主張やないのに、青本はここを使って書いてるねん」
  • 「この筆者は昔東京の駿台講師やったんよね、それが原因か知らんけ東大の青本見たらこの文章作者未詳って書いてあるんよね。現代文で作者未詳って有りえないでしょ、ね?わからんにしても少し調べたら分かる話やしいかに適当に作ってるかよくわかるでしょ?だから青本なんか見いひん方がええし、模試の結果とか気にせんでよろしい」

担当講師

中野芳樹
大阪校LS/LA/LB/MS/SS/SA/SB/SC、大阪南校LA/SAを担当。

  • 監修者でもある師が提示する解答は精緻に作成されており、なおかつ生徒が試験本番で再現可能なものとなっている。通年で東大対策を受講することで実力が向上することは間違いない。
  • 師が最も生き生きしている授業かもしれない。背景知識の解説も教養として蓄積しておくべきものばかりで、受験勉強を超えて役立つことは多いだろう。
  • 授業で扱った問題に関しては、原則、添削を受け付けていない。これは師が授業中に採点基準を説明していることもあるが、自己採点ができないということはすなわち自分の答案の良し悪しが分かっていないということで、今後の学力に全くつながらないからである。もちろん、考えてもよく分からない部分があれば、質問に応じてくださる(が、師の授業が素晴らしいため、疑問が残ることはほとんどない)。
  • 師の長年の東大の過去問研究と指導の成果を信じよう。

古川大悟
京都校SA/SB/SCを担当。

高見健司
神戸校SAを担当。

松本孝子
名古屋校LA/LB/SS/SA/SB/SC、浜松校SAを担当。

松波麻貴
福岡校SA/SBを担当。