大島保彦 のバックアップ(No.1)


大島保彦(おおしま やすひこ)は、駿台予備学校英語科講師。東大進学塾エミール英語科主任講師。大宮校校長。翻訳家。3号館,8号館,市谷校舎,大宮校に出講。

経歴

  • 1955年6月15日、群馬県生まれ。
  • 1971年、前橋市立第三中学校卒業。
  • 1974年、群馬県立前橋高等学校卒業。
  • 1974年、駿台高等予備校午前部文1にて浪人
  • 1980年、東京大学文学部哲学科卒業。
  • 1982年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程(比較文学比較文化専攻)修了。
    • 修士論文『宗教比較の可能性―ニコラウス・クザーヌスの場合』(1981年度)
  • 1984年、駿台予備学校英語科講師。
  • 1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(比較文学比較文化専攻)満期退学。

授業

  • ユーモラスな語り口で展開される知的な雑談と、体系的なプリントで、難関大志望の学生から絶大な支持を得る駿台でも指折りの人気講師である。
  • 授業の半分以上が、講義で扱った英文に関する文学・芸術や英語以外の外国語・古典語の話題を中心とした雑談で構成される。それ故、駿台英語科兼雑談科講師とも言われる。
    • 本人も自覚しており、またそれが師のアイデンティティである。初めは彼の授業があまりに雑談が多いことに驚く者も多いが、1年間という長いスパンで見れば、基礎に重点を置き総合的に学生の英語力を高めようとする師の授業をうけることで、必ずや高度な英文読解力が身に着くことであろう。(講習会では雑談率は減る)
    • 師の雑談はたんなる馬鹿話ではなく(たまに、他の講師のネタを話すがそれはそれで気休めになる)、生徒の知的好奇心を刺激し、学問への興味を喚起する、それ自体が大切な「分野横断的講義」である。
      • 「今の話はわきみちのわきみちだったんですね。今からわきみちに戻ります。」
      • 「女の人の会話なんて挿入につぐ挿入だろ!僕の話がわきみちばっかりだって気になる人は、家族との会話が不足してるんだよ‼」
    • 高卒生の通期授業では全く英語を行わないこともある。
      • 2012年はセンター国語で出題された楽隊のウサギの解説を、2013年は全国模試の古典の解説を1コマ丸々使って行った。
    • ある年高熱の中、池袋校の直前講習の授業を行った際、雑談をほとんどせず20分前に授業が終了した。その際のアンケートに書かれた以下の言葉を頻繁に面白がって引用する。2014年語法と読解での雑談でも触れていた。生徒が大島師をわざわざ選ぶ理由の大半は雑談を求めてである
      • 「授業なんかするんじゃない、今の時期に大島の授業を取った意味をかんがえろ」
    • 師の絶好調とは、(雑談が多いために)「授業が進まない」と同義語である。絶好調だった年の英文読解は、12月の段階で4課をやっていたそうな。
    • なお、通期の最終講では心に強く響くお話をして下さる。
      • これについて鹿野俊之師が「そのために大島雇ってんだから終講週は全クラス大島にしろ」と冗談を言っていた。
      • 毎年泣く人が続出する。不安定な浪人生の気持ちを自身の経験も交えつつしっかりと汲んで下さる。
  • また、雑談の中には、学習法に関する話をはじめ、生徒への毒舌も含まれている。
    • ただただゆるい授業をするのではなく厳しいことも仰る。参考になるのできちんとうけとめるべき。
    • そうはいっても、怒鳴ったり明らかな説教口調だったりではないので、あまりきつい毒舌には聞こえない。
  • 授業は雑談が多いが、そのかわり秀逸なプリントを配布してくれる。
    • 他の講師が説明するような英語の説明はほぼプリントに記入されているので雑談が多くてもあまり問題はない。
    • 例文などプラスαも豊富な、授業の要点がつまったしっかりしたプリントである。
    • ちなみに教務からは「プリント刷るくらいならテキストにしろ」と苦情が出ているとか。
      • 「僕が作ったプリントとかテキストがちゃんとしてないわけないじゃない。だから、授業が適当でも大丈夫なの!」
  • 夏期講習の英語長文特講プリントでRealMadridをリアルマドリードと訳していた(正しくはレアルマドリード)。
    • 師はサッカーワールドカップについて、「球蹴り大会」と言っていた。しかし、稀にサッカーのプレーを例示することもある。経験者やサッカーが好きな生徒にはよく分かるだろう。
  • もちろん、プリントや雑談だけではなく授業自体もすばらしい。なお、多く担当するのは英文読解の授業である。
    • 英文読解については、文構造が複雑な文ではきちんと構文把握しつつ、デイスコースマーカーなどにも注目していきながら文同士の繋がり、文章全体の流れを把握していく授業を展開する。
      • 構文把握はすべき部分でできるようにしておけばよいのであり、すべての文をいちいち構文をとってよんでいくことはよくないという立場をとっている。構文把握にばかり傾倒する姿勢を露骨に批判したこともあった。「すべて構文を取るやり方からは"離陸"しなければならない」。
      • 誤解してはならないのは「全部構文とれと言われたらできるようにしておく必要はある」とも言っている点である。コバトシやヒデのやり方を全否定しているのではない。一度彼らのやり方を叩き込み、この後それを気にせずに読めるようになりなさいという姿勢である。
      • 伊藤和夫著『英文解釈教室』のあとがきには、「やがては、形式上特に難解な文章にぶつからないかぎり内容だけを考えていればよくなる」とある。大島師の考えもこれを踏襲していると言えよう。
      • いつもは時間を犠牲にして正確さを確保しているのだから、たまには正確さを犠牲にしてスピードを確保する練習を行うことを薦める
      • 構文把握を意識してよむことを「ヨコによむ」、文同士のつながりや、(二項対立型を軸にした文章だったり、列挙していくタイプの文章だったり、仮説を提示して検証していく文章だったりといった)文章全体の流れを意識してよむことを「タテによむ」と言っている。
      • もっと具体的にいうと対応・対句表現を活用した構文にとらわれない読み方のことで、関西駿台英語科主任の桜井博之師の「対比・言い換え」がそれに当たる。
      • 関西英語科は、竹岡広信師などの一部講師を除いて、多くの講師がこの方法で授業を展開する。どうも桜井師の方法を踏襲して現在のようになったらしいが、一方の関東は太庸吉師など限られた講師以外口頭で話す程度で済ませてしまうか、精読に終始してしまっている頭が固い我の強い講師が多く、実戦的ではないとの批判も聞かれる。
      • とはいっても故伊藤和夫師の言うように精読ありきの読解であるからその点では中下位層に手厚いと言えるかもしれない。
      • 夏期講習で師が編集している「英語構文特講」を読めばわかるが、師の構文把握の方法は、伊藤和夫師の方法論を踏襲した、伝統的な駿台の方法である。
      • 師の著書「英語長文問題集―文を超えて、文章を読む」は、師の授業の雰囲気の一部(雑談以外の部分)を伝えてくれる問題集である。師の授業に興味があったらまずは手にとってみると良い。ただし、2017年現在、絶版となった模様。これに変わるものとしては関西の英語科主任桜井博之師の「英文読解の着眼点」が当たると思われる。
    • 文法語法分野については、夏期講習の「語法と読解(夏に架ける橋)」が昔からの超人気講座である。
      • 前置詞を集中的に扱う講座である。テキストの質も高く、昔から「大島が本気になる講座」であると評判である。詳細は該当項目を参照のこと。
      • もともとは「上級語法研究」という講座名で開講されていた。そのころから数えると、すくなくとも20年以上は開講していることになる伝統の講座である。
  • テキスト編集能力も高く、数々の講座のテキスト編集をおこなっている。
    • 英文読解S」、(現在はテキスト編集からおりたがかつての)「スーパー英語総合」、「語法と読解(夏に架ける橋)」、「英語構文特講」などは、授業もさることながらテキスト自体が良質である。
      • 最近はサボっているそうだが、かつてはテキスト作成の際候補となる入試問題を7,80題ほど丸暗記し頭の中でもて遊んでおいて、締め切り直前に一気にまとめ上げるという方法をとっていたそうだ。
  • 単語は語源から解説する。
    • 登場した重要単語の語源を語るのに時間を割く。接頭辞や接尾辞、共通する意味などから生徒の語彙を増やそうとする。
    • しばしば、そのまま雑談へと移行する。
    • たしかに語源から解説はするが、師は単語の学習は暗記と語源からの理解のバランスが重要だとおっしゃっている。
  • 英文を読み上げるとき、アクセント注意の語があると指を鳴らす。
  • 各種問題の解き方・考え方もきちんと教えてくれる。生徒目線でかなり参考になる。
    • 師いわく、「自分が学生時代に英語で伸び悩んだ経験があるため、上智大学外国語学部英語学科を首席で卒業したとされる同僚のような、苦労をしなくても「出来て」しまった人とは違い、生徒のわからないところが自分にもわかるから生徒目線になれる」
    • ただし、予備校講師にありがちな入試問題に対する自己の解法公式の「押し売り」(これで絶対解ける!みたいにいうこと)はしない。
  • ただし、雑談が多かったりプリントで説明を済ませたりすることからもわかるが、手取り足取り1から10まで段取りを踏んで教えてくれるという授業ではない。
    • 板書はあまりきれいではないが、みにくくはない。そもそもあまり板書はしない。着席して授業したりすることも。もっとも、プリントが秀逸なので、板書が適当でも問題にならない。
    • 口頭説明も多く、文章の論理展開や文の繋がりをさらっと言われて聞き逃してしまうこともある。結構大事で、ためになるので常にメモを取ると良い。
      • 師曰く、どんな講師も一番大事なことは口頭で言っているとのこと。これは、講師にとって最も根源的であえて表に出しはしない部分が、実は一番大事な部分であるため。板書には誰にとってもためになる最低限のことしか書かれていないと思い、口頭説明をメモに取ってポイントを見出すことが必要とのこと。また、板書しかノートを取らない学生がいると、講師は板書したことしか伝わらないと感じるため、結果として説明が薄くなり授業の質が落ちることになるそうだ。師の授業に限らず、積極的にメモを取る習慣をつけよう。
    • 授業の進めかたも、ある程度できる生徒向けのものであり、普通の人気予備校講師とは一線を画すものである。
    • 東大やそれに準ずる一流大学志望の学生を対象とした授業を受け持つことが多いことからもうかがえるが、プリントの補助があれば自分で学習していける素地があるような生徒が受講するのが期待されている。
    • それゆえ、師のプリントには本文の構造の概略や訳はあってもSVOCなどはふられていない。
    • 通常の大手予備校では、中下位レベルの受験生相手の講師が一番人気で締切になりやすいが、駿台では大島師などの上位層レベルの受験生向けの講師の講座が締切続出という点が特色といえよう。
  • 衛星放送だと少し魅力がおちるので受けるなら生の授業の方が良いという声が多い。
    • あがってるのかきちんとしようと変な力がはいるのか、はたまた音声が消されているのか、、生の方が良いという意見が多い。
    • サテネットの授業で、「これが分からない人は舌噛んで死ね」といったところその音声は削除され、ショックを受けたそう。
      • あがっていることに関しては自覚があるようで本人曰く「僕の意識としては、サテネットはきっちり結婚式、講習会はフォーマル、 読解Sはカジュアル、道しるべ(特設単科)はパジャマです。」
      • 「この間ねー、サテネットでタコって言ったらその音声消されちゃったんだよー。これはねー、タコに失礼じゃない?」
    • とはいえ映像授業でも質は十分に高い。(特に英文読解の最前線)
  • 予習はシナリオ作り、授業は自分へのプレゼント、復習は試験中の自分へのプレゼント作りとしていて、常に先の事を考えて勉強するように指導する。
    • そのため、師が要求している予習、復習の水準はかなり高く、そしてその水準を満たしていないと、師の授業の価値を生かし切ることは難しい。「予習してないって?大丈夫です。みんなの『予習した』は僕の『予習してない』と一緒だから。みんなは年中さんと年長さんの違い分かんないだろ?それと一緒。まあ僕は年中と年長なら見分けられるかな...」
  • 雑談は内輪ネタが多いという意見もあるので、講習だけの受講者の場合は師の素晴らしさに気づけない人もいるかもしれない。師のよさは通常授業での連続した指導により発揮されると言えよう。
    • 雑談についていきたい人は、このwikiを熟読しておくと、雑談の多くを理解できるようになる(もっともそんな暇はないだろうが)。
    • 映像授業でも内輪ネタ(モノマネ)を披露する。その時に登場するのは霜師、雲師、森下師などである。このうち霜師だけはフルネームで登場する。
  • 顔を覚えてもらうと、授業の中で「いけにえ君」にされる。或いは、講義中に名指しでネタにされることも。
  • 3号館のスーパー東大理系コースの担当はない。理由は「くだらない雑談するなとかかれたため」だそうだ。
  • 女子生徒には津田塾の資料請求をするよう薦める。津田塾の問題は非常にオーソドックスであること、資料請求すると問題、解答、講評を無料で送ってくれ、いい問題集になることが理由(大宮校、長文攻略法)
  • "英語難民"の生徒には辞書を熟読するという方法を勧めることがある。ただし、お勧めの辞書を聞かれても自分に合ったのを選ぶよう言う。選び方のコツとしては、いまいち意味のつかめない単語(難しい単語ではなく基本語がよい)を数語用意して書店へ行き、説明を読み比べてピンとくる辞書を選ぶとよいとのこと。
    • 基本的に特定の辞書を勧めはしないが、以前「自分の娘が受験勉強するとしたらどの辞書を買ってあげますか?」とズルい聞き方をされ、やむをえず答えたのは「ルミナス英和辞典」。実際、市谷校舎ではルミナス英和辞典は教務から借りることができる。そこには「大島師寄贈」と書いてある。
    • ルミナスやロングマンなど甲乙付けがたい旨のことをおっしゃっていたが、n個オススメの辞書を選ぶならn番目はジーニアス英和辞典らしい。
  • これらの点から、英語上級者向けの講師といえる。現役時代、頑張ってきたが紙一重で旧帝大に落ちたような浪人生が受講するには息抜きを兼ねて受講することがちょうどいいと思われる。
    • ただし、師が授業内で提示する勉強法や考え方には英語という1つの科目にとらわれない、学問に対する本質的な姿勢が秘められている。成績が振るわないのであればなおのこと、師のそういった部分の話を、たとえ至難の業でであっても貪欲に吸収すべきだろう。
  • 英語の学習法を話す際の内容は『伊藤和夫の英語学習法』で伊藤和夫師が述べていることと重なる部分が多い。
  • ツイッター https://mobile.twitter.com/oshimagus

人物

  • 英語科で最も人気のある講師の一人であるのは勿論、現在の駿台を代表する講師の一人でもある。
    • 大学院在籍時から駿台で授業を担当している。
    • それまで在職者のつてや紹介で採用を行っていた駿台が講師の公募採用を始めて2年目に、たまたま新聞の求人を見て応募、採用となった。アルバイト感覚の楽しい気持ちのまま今に至っているそう。
    • 同期は小林隆章師や坂井孝好師など。ちなみに山口紹師は1期目の採用とのこと。
  • 多言語に精通しており、言語に対する関心は深い。主に授業中での雑談に生かされている。
    • 東京大学入学前、まだ自身が駿台生だった頃から多様な外国語に興味を持つ。授業中にも必要に応じて様々な外国語の知識を交えて説明や雑談をする。
      • ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、ギリシャ語、アラビア語、ペルシャ語、中国語、韓国語、ラテン語、エスペラント語など、かじったことのある言語は40以上に達するとのこと。ラテン語文献について山本義隆師から相談されたこともあるらしい。エスペラントは、他のヨーロッパ語の経験があったので、午前中に勉強を始めて午後には新聞を読めたとのこと。
    • 関口存男ら優れた語学者を尊敬している。
    • 毎年、3号館と大宮の大学準備講座を担当しており、そこでは英語以外の外国語についての話を聞くことができる。そこで扱う言語のリクエストを夏ごろから受け付けている。過去には楔形文字を扱ったが、ほとんど誰もついてこれなかったそうだ。
  • 幅広い知識を持ち、その量は科目の枠を取っ払って駿台講師の中でも1,2を争うほどだと言われている。
    • その知識量が展開されるのは、主に授業中の雑談においてである。分野横断型の講義は特にリベラルアーツ重視の入試に有効であり、生徒にも分野にとらわれない学習、「構造主義的勉強論」を提唱している。
    • 知識量は読書のたまものであり、引っ越しの時、本だけでトラック4台分になったらしい。(秋澤秀司師談、曰く「化け物」と。)
    • 駿台各校舎の本棚に本や映画を寄贈してくださったりもしている。
    • 他の英語講師の例に漏れず、映画観賞も趣味の一つ。
      • 師の要望で市谷校舎に映画レナードの朝(医師・オリバー・サックス著作の医療ノンフィクション。アカデミー賞にもノミネートされ名作と名高い。)のDVDが購入された。市谷校舎のほか大宮校にも送られ、主に大島師の担当する医系コースで上映される。
      • 度々007シリーズをバカにした様な発言をなさる。「倒して抱いて捕まって逃げて抱いて倒すだけの映画」「質量保存則など諸々の物理法則を無視した映画」
    • 美術や音楽にも造詣があり、授業でも時折触れられる。ピアノの腕前も良いらしい。
      • 高校時代は吹奏楽部に所属し、チューバを吹いていた。しかし進学校であったこともあり月木の週2回しか練習がなく、もっぱらティンパニーをひっくり返してトランプや”中国語が書いてある積み木崩し”に興じていた。
      • 好きな麻雀の役は一気通貫。
  • 教科の枠を取り払った学習をするよう勧める。勉強とは物事の繋がりに気付くこと、繋がりを作ることであり、「人生の中に勉強があるのではなく、勉強の中に人生があるべき」という信念を持っている。
    • 授業では、ある一つの汎用的な思考システム、各教科を統一的に解釈するためのメタ視点、手法の存在を示唆することがある。また、勉強はリンクをつくることでもある、とたこつぼ型の学習をしている受験生を頻繁に啓発する。
      • 具体例としては、化学・英語・古文の構文などの有機的なつながりを示唆、ないし列挙することが挙げられる。
    • そうした学習で得た知識を用いて、英語長文で既知の内容が扱われていることが解ったら積極的に内容を先読みし、読解に詰まったときなどに推理をすことをすすめる。(文系の学生にとっての歴史、理系の学生の自然科学など)
      • これを「知識の密輸入」と称する。授業ではこれの失敗しやすいパターン等も紹介される。
  • 英語の学習方針についての指導は時期により異なる。
    • なお、英語学習法の指導と他の講師に対する評価はまったく別のことだと発言している。自分一人では臨機応変に勉強すべきだが、講師は道しるべとして一貫した姿勢が求められるため。
    • 10月くらいまではしっかり構文をとり、文法を意識することを重視するが、入試が近づく直前期には必要な部分のみ構文や文法を意識することを勧める。
      • 「構文とかかっちりやったり、理屈こねこねすることも大事なんだけど、それだと速度がねー」(2014年東大プレ英語Ⅰより)
    • 一年のうちある時期だけは、強調の際に「ウルトラ」ではなく「アルトラ」と言う。
  • 駿台で一浪している。
    • 駿台での浪人時代でのことが授業中の雑談などで語られることがある。
    • 鈴木長十に英語を、今野武雄に数学を習った。
  • 浪人時は東大クラスに在籍しており、そのとき親しくなった学生には現在、官僚になっている者もいる。
    • 高校生時代理系を選択していた大島師は浪人時に文転し、そこから1年で東大文科に入学した。
      • 一年間で東大世界史をやってのけたことに関し、渡辺幹雄師は大島師の事を度々賞賛する。
    • 浪人時の3月1日に麻雀をし、心が不揃いのまま3月3日東大の1次試験に失敗。しょげる。3月4日、吉川英治と松本清張と松下幸之助の伝記を買いあさる。理由は「全員学歴ない人だったから」。3月5日、ピンク映画を見に行く。3月6日合格してた。またしょげる。9日、数学をあと15分から三問解。
  • 学部5年、修士2年、博士5年の計12年大学にいた。
  • なお、表彰式で以上の師の経歴が読み上げられる時は何故か笑いが起きるらしい。
    • (珍しく笑いが起こらなかった時)「大抵ですね、僕の経歴が読み上げられると謎の笑いが発生するんですけどね、今年は違いましたw」
  • 千葉大学、東海大学などで哲学やドイツ語に加え倫理の非常勤講師も勤めた。
    • 千葉大での授業は「(駿台の授業-英語)×n倍」だったそう。
  • 既婚。
    • 奥さんは駿台の教え子であり、あるときとある電車内で声をかけられたのが始まりであったことが本人の口から語られている。この日は偶然違う車両に乗ったらしく、運命的な出来事だったとのこと。
    • 50歳を過ぎて生まれた幼い子供もおり、おじいちゃんと間違われるのが悩みの種。
    • 愛犬はゴールデンレトリバーである。
  • 駿台キョウサイ組合(共済ではない)に加入しているが、森下師や鹿野師ほどではないためヒラとのこと。ちなみに会長は雲師だとかそうでないとか。
  • フィッシングベスト好きで、夏は頻繁に着用している。
    • 須藤良師は「釣りバカのハマちゃんみたいな格好してるのに何ヵ国ももしゃべっちゃうんだから人は見かけによらないねー」とおっしゃっていた。
    • 2018年夏、原宿を中心としてフィッシングベストが何故か流行し、時代が師に追いつくこととなった。これを受け、英語科のファッションアイコンを自称する駒橋輝圭師が直々に敗北宣言を出した。
    • 2018年9月に大宮校で模試の解説授業をしていたところ、生徒のアンケートに「先生の着ていた防弾チョッキがよく似合っていたが、すぐ脱いでしまったので残念だった」と書いてあったそうだ
      (大島師曰く)「俺撃たれるようなことしてないから!」
  • 頻繁に髪の毛ネタをふる。
    • 師の前で髪の毛ネタはNGであるらしいが、本人は頻繁にネタにする。
      • (growの説明で)「growはね、自動詞なの。昔の辞書引くとね、『growは放っておいても勝手に成長するものに使う。たとえば髪の毛』って書いてあったんだよ。勝手に成長する……?非常に違和感を覚えたんだよ。」
      • (successの説明で)「僕は育毛剤とかには全く興味ないんだけど、コマーシャルでクセスって言ってるじゃん。あのせいで受験生の学力下がってると思うんだよね。正しくはサクスだからね。」
      • 「励ます」という言葉は響きが嫌い。
  • むやみやたらに季節講習を受講することに否定的。最低限でよいとのこと。
  • 駿台講師の中でも屈指の人脈の広さを持つ。多数の同僚の駿台講師と仲がよく、授業ではよくモノマネなどでネタにする。
    • 小林隆章師、雲幸一郎師、雲孝夫師、太庸吉師、勝田耕史師、坂井孝好師、福井紳一師、須藤良師、霜栄師、山口紹師などのネタが多い。
    • 勝田師のモノマネがやたらうまい気がする。というかよくよく聞いてると普段の話し方が案外似てるかも
    • 中でも山口紹師とはかなり仲が良く、よくネタにする。山口師の担当クラスのある大宮校や市谷校舎のほか、まれにお茶の水校オンデマンド講座でも山口師をネタにするときもある。
      • かつて作成した模試の問題の選択肢に『(e) task』 というのを入れていたことについて「カッコイイ、タスク、なんて、いけない選択肢を作ってしまいました。反省します。」
      • 「Oxfordも認めるタスクはつらい。」(2013年語法と読解、大宮より)
      • 2015年度の市谷校舎での前期通常授業で、普段大島師が火曜日に授業を行っている日に、市谷校舎で用事があると山口師が突然出講した(この日世間はGWであった)ので、「今日はタスクがなぜか市谷に来ているから、いつも通りに悪口言えないんだよね」とおっしゃっていた。しかし、結局はいつも通り山口師をネタにしていた。
      • 真偽は定かではないが、奥様は元駿台大宮校の生徒で、山口師と取り合いをしたそう。
      • この噂は山口師によって明確に否定されている。曰く「昔から色々な噂流されるけどそんなわけないじゃん。だって大島とは10歳も歳が離れてるんだよ。」
    • お茶の水校の場合は雲幸一郎師のネタが特に多い。
    • 雲師、森師、霜師の一般名詞漢字1文字トリオは、説明の中でも良く登場する。
      • 例:「名詞にyを付けると〜っぽいという形容詞になります。例えば、雲っぽいはcloudy、森っぽいはforesty、霜っぽいはfrostyですね。」
    • かつて、小林隆章師と上野一孝師とスキーに行った際、小林師に「あのねー、上の方平らなんだよ」とハメられたそうだ。その際、小林師と上野師は大島師を置いて先に行ってしまい、スキーに精通していない大島師はロッジに衝突しメガネが吹っ飛んだとのこと。
  • 誕生日プレゼントに雲幸一郎師から万歩計を貰ったそうで師の体型を気遣われているよう。どっちが授業中歩き回ったか競争しようと言われたらしい。
  • あるとき須藤良師と勝田耕史師の3人で話しているとき、周囲からの視線が集中し、須藤師が悔しがったとのこと。
  • 夏期講習中の講座ではポムポムプリンの団扇を使う。生徒からもらったとのこと。付属のストラップは別の生徒からもらった。
  • ある授業において師がティアラのことをティラミスと発言し主に女子生徒からの笑い声が目立った。
  • 20年ほど前に高1スーパーα英語を担当していたとき、当時の学生に「惑星の英語名を書いてみろ」といったところ、生徒に「カタカナでもいいですか」と言われたとのこと。いいと言うと「やったぁ」という言葉とともに女子生徒が軒並み正解した。「何でカタカナだとできるんだ」と師が聞くと、「先生、気づけないなんてお仕置きよ」と言われ衝撃を受けたとのこと。勉強とはこういうことだとおっしゃっていた。(2014年、長文攻略法より)
  • 駿台が外部で行うイベントなどに参加することも多い。
    • 駿台予備学校英語科の名で外部で何か行う場合は師が担当されることが多い。
    • 2006年6月には JACET 関東支部大会の全体シンポジウム「なぜ英語力は低下したのか?」に参加した。
    • 2017年に駿台と朝日新聞の共同企画「知の広場」リレーゼミの第2回講師として参加した。
      • この企画の5回講師として物理の笠原邦彦師も参加している。他の講師は佐藤優など。
      • 講演の様子は採録がHP上に載っている。
    • 高校での講演もしている(北関東が主か)。群馬県の高崎高等学校というところで講演した際は、体育館のステージで講演していたが、そこから転落(?)し出血沙汰になったという。
  • リンガランド英語塾という無料のメルマガの1コーナーを書いている。
  • トーマスで学ぶ英文法という講座を作りたいらしい。(ただ、著作権と駿台当局のせいでできない)
  • 人を外見で判断してはいけない。そう教えてくれたのは大島師でした。
  • 職員や顔を覚えていないであろう生徒に対してもきちんと挨拶しており、師の社交性が垣間見られる。
  • イギリスの童話だけで夏期講習のテキストを作れると仰っていた。
  • 2020年新型コロナウイルスの流行に際して授業が完全動画配信になった時、校内生サポート動画なるものが配信され、師が最初の激励メッセージを担当された。流石哲学科出身者と言うべきだろうか、非常に心に沁みるお話であった。

語録

  • 「今の話はわきみちのわきみちだったんですね。今からわきみちに戻ります。」
  • 「女の人の会話なんて挿入につぐ挿入だろ!僕の話がわきみちばっかりだって気になる人は、家族との会話が不足してるんだよ‼」
  • 「この間ねー、サテネットでタコって言ったらその音声消されちゃったんだよー。これはねー、タコに失礼じゃない?」
  • 「男子校出身者って訳わからないこと言いだすよね。ある時さ、なんでこの主人公は男性に求婚してるんですか?もしかしてこの文章書いたの勝田ですか?って。女性がいる世界を作れないのかな?」
  • 「浦和って言ってるのに北浦和にある高校、西日暮里のウホウホ高校、港区の不良金髪高校、みーんな選択肢が読めない病気に罹ってる」
    • 浦和高校、開成高校、麻布高校のことである。
  • 「地球温暖化とかフロンガスとか読んでドキドキするか?しねーよ」
  • 「どうやって覚えるかって?根性で100回繰り返す。(と振っておいて)根性で身につくならこんな授業聞いてないでどこかでウサギ跳びでもしててください。」
  • 「それはねえ、質問じゃなくていちゃもん。」

関東での担当授業

講習に関しては、人気講師であり、東大コースのパンフレットにも掲載されるため、外部からの申し込みが多いが、多くの講座がそれ以前に校内生申込で締め切りになる。

通期

  • 英文読解S(3号館-LA,LB、市谷校舎-SA〜SE、大宮校-SA,LA,LI)
  • 英文読解演習S(3号館-SX,SY,LX,LY)
  • 高3スーパーα英語総合(読解分野) (大宮校)
特設単科
サテネット
  • 英文読解の最前線-3つの鍵がひらく合格への扉-
  • 英文読解エッセンス-形と意味のハーモニー-
直前Ⅰ期
直前Ⅱ期

その他

  • 講習会であっても、通期の授業などを通した1年間の一連の指導のうちの一部としての側面も大きい。
  • また、どちらかというと英語がある程度できる人向けである。英文法や構文をSVOCレベルから説明するのは生徒が特に間違いやすい部分や誤解が多い部分に限られ、そのぶん文章全体の読解のための説明に重点が置かれることが多い。
    • そのため、知名度のみの理由で受講するのは望ましくない。
    • 単に授業を聞いただけで出来るようになるというようなタイプの授業ではなく、受講生自身が本気で予習から復習までこなし、身につけようと努力して初めて真価が発揮される。
    • 例年、講習会では「面白かった」で終わってしまう人や、脱落者(来なくなる人など)も散見される。
  • 講師の評判で講習を取ることに否定的である。

著作

学習参考書

  • 「英単語の道しるべ」
    • 『高校英語研究』(研究社)1994年度連載。

一般書

著訳書