入試数学の盲点完成編〈予想問題の攻略演習〉 のバックアップ(No.1)


小林隆章冬期講習オリジナル講座

設置校舎

お茶の水校オンデマンド

テキスト

  • 講義問題はテストを含め17題。4日目1時間目に3題のテスト演習。また、例年時間上扱えない2題は初めから自習用と書かれている。
  • 構成はスーパーα数学総合完成と似ている。考える意義がとても大きい良問を選んでいることはこの講座の最大の特長と言える。
    • オリジナルな点として、各問に要点のまとめとして、アプローチ・基礎の確認・陥りやすい間違い・関連事項など穴埋め形式で整理されているページがついている。受講後の学習においても参照できるようになっている。
      • 穴埋めは授業中に行えばよいが、解法の指針や関連事項・研究などには予習の段階で取り組んでおくべき。
    • 純粋な問題の難度はスーパーαの方が高い。
  • 講義問題は8割が東大実戦、2割が東工大実戦と全国模試過去問である。分野の傾向としては東大理系数学に近い。
    • 東大理系数学が取れなかった場合検討してもいいかもしれない。ただし、東大理系数学に比べると"東大らしい"問題はあまり入っていない。
  • オンデマンドの収録の関係上、毎年は改訂されない。

授業

  • レベル:6.5〜9
  • 盲点の名前が付いているが、夏期講習実施の「入試数学の盲点A・B」の続編というわけではない。
    • 夏の盲点が複数の問題を通じて"盲点となる分野"を扱うのに対し、冬は一題一題が独立していて"盲点となる事項"を扱う、という感じ。夏期のように原理まで遡ることはせず、全範囲を総ざらいしていく。
    • 実戦重視という点では数学エクスプレスに近いが、エクスプレスよりも頻出のテーマが精選されており、実力の涵養よりも既習事項の完全習得が目的となっている。
  • 模試において、記述での減点が多かったものや、勘違い・先入観による誤答が多かったものなど、一筋縄ではいかない問題を題材に、問題への向き合い方、記述答案の工夫の仕方、関連する周辺事項の整理、のように徹底的にポイントを整理していく。
    • スーパーαと異なり、難問に食らいついていくことに主眼は置かれていない。スーバーαが8合目からさらに上を目指して登りつめる講座だとすると、本講座は8合目から俯瞰して6,7合目辺りの難所を徹底的に攻略する講座。
  • 収録されている問題は、手も足も出ないタイプのものではないため、解き方をじっくり解説するというよりは、完答できたつもりでも抜けていれば減点されるような解法のポイントにフォーカスしながら授業が進んでいく。採点基準となるようなポイントが多いからこそ、1つの問題から多くを学ぶことができるというのがこの講座の趣旨。コバタカ師曰く「数学の実力の核となる」「1題で3,4題分の価値がある」問題を研究することで実力を完成させる。
    • 本当に分かっている人なら難なく解け、全く分からない人は深入りせず捨ててしまうが、中途半端に実力のある人がどつぼにはまって時間と点数を失ってしまう問題、という感じの問題を扱う。
  • 師の冬期講習の中で1番古く、思い入れのある講座らしい。
    • 扱う問題はそれほど多くなく一題一題に時間をかけるため、「一題一題を深く掘り下げる」という師の真骨頂が遺憾なく発揮される。時間の足りない通期や、やや趣味色の強い夏期と比べても、最も充実した講座と言えるかも知れない。
    • 3階建ての夜コマなので若干師もお疲れの様子である。しかし授業が始まれば師もノリノリで、大体30分は延長する。