派閥 のバックアップ(No.1)
概要
- 関西圏と関東圏の駿台講師の関係。お茶飲みwiki:駿台講師にも一部記載されている。
- そもそも、京都駿台予備校は、その名の示す通り駿台高等予備校の分校扱いではなく、ある程度独立した存在であり、開校当初から(関西文理学院などから引き抜いた)京都ローカルの講師達がいたのが、今に続く東西対立の大元である。
- 所謂「大人の事情」で、生徒にとっては関係ないことなのだが、授業中に批判が展開されることもしばしば。
- 生徒の立場としては、色々な考え方に触れられるのもためになり、拘りが強い講師ほどクセも強いことが多いので、あまり真に受けて視野を狭めてしまうのも危険。
- 教授法に違いがあっても教える内容は本質的に共通していたりするので、客観的な姿勢で
頭の固い大人達を反面教師にしながら学んでいくべき。 - 生徒が過剰に対立を煽るのも良くないだろう。
- 教材、講座をわざわざ関西と関東で別々に作成している理由でもある。
- 関西作成のものは"K"と表記されている。(Kマークを参照)
- 現在、化学・生物・地理では、通期でも関西教材が席巻している。
- 「神と大王のいる関西の化学講師陣は最強やでぇ(ドヤッ」、「メルクマールとか誰が使うの?」など信者バトルが見物。
- 関東の講師の授業は通期や講習の映像授業の他、『スーパー東大実戦講座』で関西でも受けることが出来る。
- 関西では色々な先生が愚痴っていることだが、関東は何故か格好付けたがるらしく、関東の作成した問題やその解説は理解してもらおうという意志がなく受験生にとってとても不親切なようである(例.マーク模試の現代文の評論の解説、全国模試の物理の力学、電磁気の解説に無理矢理微積分を使っていること)。
- 逆に関東からすると関西は因循姑息でダサいという評価になる。要するに東京と京都のどちらが真の都かみたいな話である。
英語科
- かつては対立が顕著で、主に元関東英語科主任だった故伊藤和夫先生の構文主義に対するものであった。
- 竹岡広信先生の授業スタイルに代表されるように、作成が関東関西に関わらず講師が教材を批判することが多々ある。
- 数学科同様、講師数が多いため一枚岩になってない為であると考えられる。
数学科
- 全くと言って良いほど東西の事情は話題にならない。
- 数学の扱う範囲や生徒のレベルが幅広く、講師数も多いため、そもそも東西ともそれぞれで一枚岩になっていないという見方もできる。
- もちろん、指導方針の違いによる対立はあるが、東西対立ではなく、あくまで講師それぞれの個人レベルの話である。
- 現在は三森司先生と安田亨先生の因縁などが有名である。
国語科
現代文科
- 現代文科では読解法及び模試・解答速報に関する対立が顕著で、それは物理科に次ぐ激しさである。
- 関東の読解法は評論における論理学に基づくマクロリーディングを重視した読解法であり、対して関西の読解法は評論における修辞学に基づくミクロリーディングと本文全体の要旨把握の両方を重視した読解法である。解答法についてもお互い読解法に基づいた方法を取るので同様に重視するところが変わる。
- かつては両立可能であるなどと無責任に書き込む輩も存在したが、全科目に隙をつくってはならない受験生にとって、東西の読解法の両立は物理的に不可能である。どちらか一つに絞るのが賢い受験生のやり方であろう。
- そもそも、関西の駿台に通っているのだから関西の方法をおとなしく学べばよいのである。
- なお、小説の読解に関しては、東西で評論ほど大きな差異はない。
- ただし、中野芳樹先生は小説でも細かい表現に相当気を配る(これに関しては上記した修辞を重視しているだけではなく、師の「小説は言葉の芸術である」という信条に基づいた結果であると思われる)。
- 余談だが、河合塾の現代文講師は、関東の駿台の読解法とほぼ同一の「論理学的方法」を取るので、自習などで河合塾系の参考書や問題集を購入する際は留意しておくこと。
駿台関西現代文科の「修辞学的方法」による参考書は、中野芳樹先生や池上和裕先生をはじめとする関西駿台現代文科が著者のものや、池上和裕先生の師匠である代ゼミの船口明先生(元河合塾)のものをやるとよい。 - ちなみに、東進の林修先生は、現代文の参考書や問題集で良いものは存在しない(東大とセンター試験の過去問のみ)とおっしゃっていた。
- 一説には関東では文学部文学科出身が多く、関西では文学部哲学科や法学部出身が多いが、この出身学科の違いが読解法の異なる原因ではないか、という説もあるらしい。
古文科
- 関係はあまりよろしくないようで、東西合同会議では議論が熱くなるらしい。
- 高橋正治先生〜関谷浩先生主任時代には、表だった対立は見られなかったので、関西講習陣は現在の上野一孝体制に不満があるのかもしれない。
- 岩手勇二先生は、止めたほうがいいと言っているのに古文Iα(基幹教材)(関東が作成)にマニアックな文法や単語を使った文章を度々ぶち込んでくると嘆いてらっしゃった。
- 英語科同様、関西古文科内部でも対立が見受けられる。
漢文科
- 東西ともに友好的な数少ない科目である。
- これは講師数が少なく派閥を作るほどの余裕がないだけかもしれない。
理科
物理科
- 東西対立が最も激しい科目と言える。
- 物理科東西合同会議では、指導方針からテキストの編集まで
つかみ合いのケ…ぶつかることが多いらしい。- 関東編集の東大と関西編集の阪大の青本で、物理の勉強の仕方・対策の仕方にあたる部分を読めばわかる。
- ただし、関西の講師も山本義隆先生には畏れ多くて(面と向かっては)何も言えない(お茶飲みwikiの森下寛之先生の項目にある「死んでしまえ」参照)。
- 関西では色々な先生が愚痴っていることだが、関東は何故か格好付けたがるらしく、関東の作成した問題やその解説は理解してもらおうという意志がなく受験生にとってとても不親切なようである(例.全国模試の物理の力学、電磁気の解説に無理矢理微積分を使っていること)。
- 実は「微積分を絶対使わないぞ!」という立場こそが「無理矢理」なのであるが、講師が解説に使うか使わないかと、受験生が試験中に使うか使わないかを混同している人たちにとっては逆に見えている。
- 数学においては「2次方程式を解く時に解の公式を絶対使わない。必ず平方完成をする」といったような意見は現れない。物理という科目に特有の不可思議な現象である。
- 実は「微積分を絶対使わないぞ!」という立場こそが「無理矢理」なのであるが、講師が解説に使うか使わないかと、受験生が試験中に使うか使わないかを混同している人たちにとっては逆に見えている。
- 森下寛之先生が春夏冬の季節講習、通期の授業、模試を全て含めて1つのカリキュラムと捉えていることに所以し、「関西の先生が愚痴を言ってくる」と関東の授業で愚痴を言うこともある。
ただ、「場所と方針が違えば批判が出るのも仕方ない」と多少諦めている節もあるようだ。- 化学は逆のような気もする。
- 植田隆博先生曰く、関西の講師陣は(何を?)阻止しようとして、関東の先生に文句を言うそうだが、聞き入れられないらしい。阻止するには関東の学生が文句を言う他ないらしいが、それがないため未だにおかしいままだそうだ。
- 逆に言えばそれだけ関東の学生からは人気があるということだろう。
- 関西の物理科講師で、通期の『物理S』を批判しない先生は後述する一部のベテラン講師(の中の一部)や下川和大先生程度でほとんどおらず、単元の配列をも批判する先生も少なくない。
微積について
- 特に微積の扱い方についての意見は対立しており、古大工晴彦先生をはじめとする関西は生徒が訳も分からず数式を振り回す危険があるとしている一方、森下寛之先生、山本義隆先生をはじめとする関東は微積抜きでは物理現象の本質を伝えられないとしている。
- 詳しくは微積物理のページも参照のこと。
- とは言え、高校範囲でも微積は無意識に扱っている事が多い。
- 但し、大学入試では微積を使わなければ解けない問題は高校の教育課程の都合上作ることができない。そのため、時にはオーバーワークになりかねず、関西駿台が関東の物理に批判的な理由はその点にもある。
- エネルギー保存則が運動方程式の両辺に速度をスカラー積して時間1階積分したものであることを知っておかなければ、特に単振動の問題において間違った式を立てかねないのは事実であるが、試験においては時間の無駄である。微積を使うべきか、使うべきでないかの議論ではなく、時間の限られた試験中に余計な事をするかしないかの違いである。
- 単科医大や後期日程の入試では直で微分積分計算をさせる問題も多い。
- 一言で言えば、関西の物理は高校の物理をきっちりと固める公式物理、関東は本質を突き、時には大学範囲にも踏み込む微積物理である。
- 関西でも、上位層の間では関西より関東の物理科を支持する者は少なくない。
- 関西化学科が、大学範囲に片足突っ込んだ化学の本質を解き明かす電子論を駆使した授業で支持を集めたことを考えると何とも不思議な話である。
- 新田克己先生、中田俊司先生、斉藤全弘先生、松井康人先生、入江力先生など、一部のベテラン講師を中心に関西にも関東の方針に近い授業を展開する講師は少数ながらいらっしゃる。上位層は強く支持する一方で、全体的には好みが割れる傾向がある。
- 受験物理において微積を用いるか否かは駿台以外でも議論されている。
- (SS,MSなど上位クラスに在籍している)現役時に数学的に物理を学んでいた高卒生の間では、数学的考察に批判的な物理講師にはアンチが多いようである。物理の授業を全切りして「新・物理入門」(山本義隆先生の著書)などをやり込む者もいる。
化学科
- 現在は、石川正明先生を筆頭に関西が主導権を握っており、表立った対立は見られない。
- かつては対立が激しかった。
- ちなみに、関東化学科内部でも内紛があり、その影響からか福間智人先生、鎌田眞彰先生、田中茂先生といった人気講師が続けざまに移籍・退職した。
- 若手講師が台頭する最近まで、関西から移籍した細川豊先生が重用されていた。
- 世代交代が進み、対立していた関東のベテラン講師が多く引退した結果、現在は落ち着いている。
- 関西が関東をほぼ完全に制圧した科目である。
- ただ現在でも関東のベテラン講師の中には関西の電子論を積極的に用いるやり方に批判的な講師もごく一部ではあるが存在する。
生物科
- 現在は、大森徹先生の台頭により、化学科同様、関西主導ではあるが、東西ともに友好的である。
- また、大森先生台頭以前の吉田邦久先生、川端三郎先生がトップの時代でも東西の仲は友好的であった。
このときは駿台生物科は駿台の弱点と呼ばれるほどイマイチな時代であった。
地歴公民科
日本史科
- 模試の作問などに対立がある模様。
- ある講師は、関西の講師は温和なのに対して、関東の講師は
左寄り過激であると批判していた。- 現に、関西日本史科は露骨に寄った主張をする講師はほとんどいない*1が、関東日本史科のドンである福井紳一先生をはじめ関東の日本史科講師は授業中でも左寄りな主張をする者が多い。
- 塚原哲也先生が福井紳一先生の授業方針や解答などを暗に批判することはある。
- が、東西対立というほどではないだろう。
- ちなみに、関東日本史科は、安藤達朗先生、注連本直哉先生が亡くなられ、野島博之先生も移籍してしまい、福井紳一先生の独擅場になってしまったのが痛手とも言える。
- 現在の関東日本史科No.2としては、福井先生直系の須藤公博先生が挙げられる。
論述のクオリティは高いのだが、福井先生以上に過激な左翼発言、歴史や資料を生徒に絶叫させる、理不尽な説教、ペンの持ち方まで厳しく指定し守らない生徒を追い出させる、など授業内容以外の問題行動が目立つため、生徒からの批判も多い。
- 現在の関東日本史科No.2としては、福井先生直系の須藤公博先生が挙げられる。
世界史科
- テキストの作成方針(主に関東作成)や論述問題の解答についてやや対立が見られる。
地理科
- 東の谷地隆先生、西の小松英介先生の時代から
(ともにイマイチな先生がトップだったため)、東西対立は見られなかった。 - 現在は、関西の小松英介先生がテキスト監修。
- なぜか東西問わず駿台で人気な岡田了一郎先生は東西派閥争いの中心に立っていない。
- 逆に、岡田了一郎先生、森雄介先生は関東の先生が作ったセンター型問題を度々、批判している。