Fri, 18 Feb 2022 19:43:59 JST (1007d)

新田克己(にったかつみ)は、駿台予備学校物理科講師。京都校、大阪校、名古屋校に出講。元京都校校長。

経歴

• 1947年生まれ。
• 奈良県出身。
• 京都大学理学部卒業。
  • 生物物理学専攻。

授業

• 説明が丁寧過ぎて長い。更に話が眠い。
  • 古文の加納、数学の小笹、物理の新田といえば、三大催眠術師〈スリーパー〉である。
    • 眠気に耐えながら講義を聞いていると、中々ハイレベルで興味深い内容を話している点も共通している。(但し後述のように眠気を感じず、強く支持する者も多い。)
  • 本人も眠いから仕方ないのだとか。

• 関西駿台では珍しく微積を積極的に用いる微積物理で授業を進める先生であり、解析的な授業(微積での挙動)になれば、持ち前の丁寧さが光る。微積分で物理を解く駿台だからこそと言える人。
  • それ故西日本において東日本作成の物理Sのテキストが最も活かされる講師の1人である。

• 図が綺麗。なんだかんだ言っても元主任で京大物理の責任者なので分かりやすい。
• どの分野も丁寧で分かりやすいが、磁気、原子分野の説明の際は活き活きなさっているように思える。フレミングの法則などを好まず、やたらと右ねじの法則を用いる。その際ねじの図も板書なさる。

• 授業では問題で問われていないような所も解説する。

• かつては模試成績による選抜制の『スーパー物理』という、今で言う英語や数学の「エクストラ」のような講座を開講していた。
  • 東大や京大志望者が多く受講し、受講者の多くは志望大学に合格していた。

• 師考案の「屈折の法則(改)」は非常に使える。

• 授業の始まりにはマイクを付ける前に挨拶するが、その際の照れたような感じがなんとも愛らしい。
• 非常に穏やかな喋り方なのにかなり力強く書いているため筆圧が高く、よくチョークが折れる。
• 学期末のラスト1、2回は猛烈なスピードで授業を進めることがあるので、念のため心して予習しておこう。
• 特に加速度aという表記を嫌い、必ずx"(ニュートンの記法)かdv/dtを使う。微分方程式としての意味が捉えにくくなるのだとか。

• 特にニュートンの記法をやたらと好む。ここまでニュートンの記法を好む先生は関西駿台どころか駿台では師だけではなかろうか。
  • 「『にかいびぶん』はxにチョボを2つ付けます。」
  • 苑田尚之先生を始めとした河合塾のトップ講師はニュートンドットを用いることが多い。現に「理論物理への道標」ではニュートンドットが見られる。
  • 研伸館の中野隆司先生もよく用いられる。

• 師の授業に付いて行けずに眠気を感じる一方になりがちである。
  • かつて名古屋校で『高3スーパー物理』を担当していたが、2011年度は最終的に4人しか受講していなかったとか。
    • 途中から消えた生徒はどこに行ったのかは今もなお不明。
  • 2012年度も、前期の間に受講者の半分以上は闇へと葬り去られた(35→11人)。
  • 2クラスの授業を終えた後、昼休みから18時(現役の授業開始時刻)直前までの間、小カバンと共に姿を眩ましているのでその時に(ry
  • そして、人数を保てないことから2013年度より三幣剛史先生へ『高3スーパー物理』の担当を譲った。

受講レベル

• ハイレベルな授業故(SSやMSの生徒を中心に)物理が得意な人や眠気を感じない人の中には強く支持する者もいる。
  • ホテルを取ってまで遠征をして師の授業を受けに行く猛者も。
• 逆に微積で物理を理解する事に抵抗のある人や、物理が苦手な生徒からの評判は良くない。

板書/プリント

• 板書は速く、少し気を失っていたら板書を消されることもしばしば。

質問

• 質問対応も丁寧。最後に励ましてくれる良い方である。

担当授業

• かつては選抜制エクストラ物理を担当。
• 近年は担当を高井隼人先生と三幣剛史先生に譲っている。
• 1984年度より名古屋校に出講。
• 2013年度より名古屋校の高3スーパー物理の担当を降りた。(後任は三幣剛史先生。)
• 2018年度より大阪校SA、SSの『物理S』担当、京大突破レクチャーのお茶の水校の担当を降りた。(後任は高井隼人先生。)
• 2019年度より京大突破レクチャーの担当がなくなった。
• 2021年度より大阪南校の出講がなくなった。

通期

物理難問演習

• 問題は東大、京大の難しい過去問や、微積が必要な問題(コリオリの力など)が多いが、ここでも持ち前の丁寧さが光り非常に分かりやすく解説してくれる。

物理S

• 微積を使った問題が多いため解説はハイクオリティー。
• 進度は遅いが、補講が出ることが多い『物理S Part2』を微積をフル活用しながらも何だかんだで補講なしで終わらせることができる。

春期講習

夏期講習

• 2020年度は夏期講習「京大物理」の京都校の担当は三幣剛史先生に譲られている。

冬期講習

直前講習(I期)

担当なし

直前講習(II期)

人物

• 駿台関西物理科No.1講師（キャリア、地位的に）。
• 英語科平野眞理先生、京都校（当時、京都駿台予備校）創成期からいらっしゃる古参講師。
  • 大学院生の頃から駿台で勤めておられるようだ。
  • 下川和大先生が受験生の頃には既に教壇に立っておられ、古大工晴彦先生が駿台に入社した頃には既に駿台の講師採用試験の試験官だったらしい。
• (かつては山本義隆先生が関西にも出講するなど東西駿台の交流が盛んだったからか)微積分を多用し、関西駿台で最も関東駿台に近い授業を行う講師の1人。
  • かつて、関東駿台で教鞭を取られていた、故坂間勇先生を尊敬しているらしい。授業方針、授業中のちょっとした雑談に垣間見ることが出来る。
  • 過去には札幌校で関東の高橋法彦先生と物理Sを担当していた。
    • 関西講師中心の『理系標準問題集物理』の執筆陣に高橋師が入っているのは、そのためと思われる。
• 京大物理の担当で、青本や実戦模試に関わっている。
  • かつては京大が京大実戦模試の問題を確認していて、絶対に京大実戦模試が的中することはなかったのだが、2009年の力学の問題が的中した(してしまった？)。
  • その際は「もう京大は見てくれてないのだな･･･。」とかなり落ち込んでおられたそう。(三幣剛史先生談)
• 本当に目が開いてるのか閉じているのか分からない先生。
• 授業後や演習中に教室を出る際にマイクの電源を切るのを忘れたり、お茶目な発言も多い可愛らしいお爺ちゃんである。
  • (忘れたマイクを取りに行き、階段を猛ダッシュで上がって来て)「ちょっと疲れました･･･心臓がパクパク言ってます･･･。(かわいい)」
• 古大工晴彦先生と同様に物理学の歴史について詳しい。

• センター物理は本試当日の内にチェックするが、ウイスキーを飲みながら解いていたら、1問ミスをしてしまったり。
  • 2016年度はお酒を飲みながら解くのを止めた結果満点が取れたと嬉しそうに話していらっしゃった。
    • そこから「何事も真剣にやることは大事」という話に繋げなさった。荒技過ぎる。かわいい。
• ゴルフ好き。
  • 台風で休校になるのはゴルフが出来ないので嫌とのこと。
  • 夏明けには日焼けしていらっしゃる。
• テニスも好き。
  • 朝、テニスをして昼から夏期講習を担当することも。日焼けの原因の一つだろう。
• 生徒全員びっくりのUSJの年パスを保持している(2016年度)。
• 娘はパリ在住らしい。
• 木曜日の昼休みに大阪校の向かいにあるきねや亭に行くと高確率でエンカウントする。
• サイクロトロンをあんの無いモナカに例える。しかし師本人はモナカが苦手な模様。
• "sato"でお馴染み、佐藤製薬のマスコットキャラクターであるサトちゃん（ゾウ）に似ている。要するにかわいい。
• 傘を電車の中に忘れることが多く、雨が降る度に傘を購入しているらしい。

テキスト編集

• 物理難問演習
• 京大物理(夏期/冬期)(~2018年度)(後任は高井隼人先生、三幣剛史先生)

著書

• 『理系標準問題集 物理 ＜新装版＞（駿台受験シリーズ）』（新田克己、斉藤全弘、中田俊司、松井康人、高橋法彦 共著　駿台文庫、2014年3月24日）