斉藤全弘

Mon, 11 Aug 2025 10:58:17 JST (22d)
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斉藤全弘(さいとうまさひろ)は、元駿台予備学校物理科講師。

経歴

  • 戦時中の生れ。
    • よく昔の話をしてくれる。テレビを初めて見た時の思い出や熱気球を上げるのに立ち会った体験など。
  • 京都大学卒。
    • 「秀逸な論文が書けず、バカさ加減に嫌気がさして、研究者になることを諦めた」とは本人の弁。師自身の実力は非常に高い。
  • 2019年度をもって退職。

授業

  • 癖の強い駿台物理科の中でも、教え方がスタンダードなのは師である。
  • 授業は非常に丁寧ながら冗長にならずスマートである。
  • 森下寛之先生や新田克己先生、中田俊司先生のような解析的なアプローチ(いわゆる微積物理)を行う関西物理科では数少ない講師の一人である。
    • そのためあまり有名ではないが師の講義を受けた物理上位層からの評価は高い。
    • また師の特徴として非常に丁寧にわかりやすく説明してくださると言うのがあり、微積を用いた物理に慣れていない人や物理が苦手な人でもとっつきやすい。
  • 基本事項や細かい単元毎の説明は手書きのプリントで行うが、基本的には板書で授業を行う。
  • 黒板にフリーハンドでかなり綺麗な図を描く。円も美しい。
  • 字もかなり綺麗。
  • 夏期の『波動特講』は特に人気で、締め切る可能性アリ。
    • 近年は体調を考慮して季節講習は担当していない。

担当授業

通期

2018年現在、通期授業で現役生の担当はしていない。

月曜日
火曜日大阪南校
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日

春期講習

夏期講習

冬期講習

直前講習

直前Ⅰ期

直前Ⅱ期

人物

  • チャイムと同時に入室して授業を始め、授業が伸びても次の時間はチャイムと同時に入室して授業を始める。
  • 小さなおじさん。あげパン。
  • 物理が好き。模型も大好き。高校で学ぶ物理が実生活でどのように利用されているかの話をよくする。
    • 大学の内容もチラ見せするなど、中々興味深い話をする。
  • 古大工晴彦先生曰く、作問がとても上手く、教育的な問題を自作してストックしているらしい。
    • 彼も「頭が上がらない」とおっしゃっていた。
    • その問題が『阪大プレ物理』に掲載されていたりする。
  • 質問対応が良い。というか質問しやすい優しい雰囲気を漂わせている。
    • 授業5分前に質問に来られた時も必死で解説したらしい。(しかもテキストでない問題)
  • 「・・・してくださ、い」、「原理原則ですよ!」 「えぇっ!」「・・・で~~す」と独特の喋り方をする。
    • 「・・・となるのかナ?」という語尾に偶になるがとてもかわいらしい。
    • 説明途中にいきなり「・・・でしょうが!」と怒ったような言い方をする時もあるでしょうが!
  • 授業時には右手親指、人差し指、中指に指サックをしている。
  • 東大物理、京大物理の解答速報を作る時、「時間が試験時間内では間に合わなかった」などと素直に吐露しちゃう人。
    • 一言断ると、解答速報を出す場合は誤答かどうかを厳密にチェックする必要があるため、試験時間では間に合うはずがないのだが。
  • 物理総合研究』では京都府立医科大の問題を「こんなの30分で解けるわけないですよ!!京都府立医科大の先生連れて来てやって見ろ、と言いたいですよ!」と叫んでいた。
  • とある大学が出していた解答が、必要条件しか満たしておらず、十分条件を算出するのにB5の白紙を3枚使って求めたとか。これには同じく物理科の三幣剛史先生も恐れ入ったとか。
  • 因みに「熱中物理」において個人論文を掲載されている。内容は相当高級であり、師の物理愛と力量が伺えるだろう。
    • 当該サイト内で一時期、wikiの記述に対する本人からの反論が載っていた。以下、引用。
    • 「噂話について
      私は第二次世界大戦中に生まれました。戦後生まれと人に言ったことはありません。戦後しばらくの間,私が生まれ育った環境では,正午になると工場からでしょうか,空襲警報のような時報を鳴らしていました。各工場のサイレンの振動数がずれていたのでしょう。うなりを伴って殷々と鳴り響く時報は気持ちの悪いものでした。というような話をうなりの講義のときにしたことがあります。
      私は気球に乗ったことがあるなどと話したことはありません。熱気球の浮上問題を解答解説したあと,余談として,「野生のエルザ」の舞台になったところからあまり遠くないサバンナで,熱気球をあげるのに立ち会ったこと,そのあとオルドバイ渓谷とおぼしきところをセスナから眺めたこと,などを話したことはあります。野生動物や人類学に興味があったので,つい脱線してしまい,頼まれもしないのに,アフリカに行く機会があれば,熱気球で遊覧飛行するといいのでは,と言ってしまいました。
      私は秀逸な論文を書いていません。残念ながら秀逸な論文を書けず,自分のバカさ加減に嫌気がさして,研究者になることを諦めました。研究者にとっては出版された論文の被引用数がすべて,という雑談の中で,昔,優秀な若い大学院生から,おまえの仕事は下らんと面と向かって言われながら書いた論文でも,呼んでくださる人がいて,引用という形で評価されるのはうれしいものです,と予備校生に話した覚えはあります。しかし,私の書いた論文が秀逸だと思ったことは決してありません。」
  • 阪大実戦模試における物理の責任者だったが2017年度からは担当を降りている。

著作

  • 『理系標準問題集物理』における波動分野の執筆担当。

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