森茂樹 のバックアップ(No.1)
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- 森茂樹 へ行く。
- 1 (2020-05-18 (月) 02:03:35)
- 2 (2020-06-04 (木) 11:02:16)
森茂樹(もり しげき)は、駿台予備学校数学科講師。柏校校長。3号館,市谷校舎,横浜校,柏校に出講。
経歴
- 1958年10月16日 石川県金沢市生まれ。
- 金沢大学教育学部附属高等学校卒業。
- 東京大学理学部物理学科卒業。
- 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。
- 理学博士。
- 博士論文「He,Ne,Ar原子による低速陽電子の非弾性散乱 (Inelastic scattering of Slow Positrons by He, Ne and Ar Atoms)」
- 大学2年の頃から「大学への数学」の編集・執筆に携わる。
- 大学院博士課程在籍時より代々木ゼミナール講師を務める。
- 1997年、駿台予備学校講師。
授業
- あらゆる分野のあらゆる問題に対して丁寧かつ緻密な解法を提示する。時に感動を呼ぶほど非常に鮮やか・美しく、奥深い数学の世界を垣間見せてくれる。
- どの分野も非常に素晴らしいのだが、解析系や三角関数、数式絡みの解法が複数ある、思いうかぶ分野の評価が特に高い。
- 数学上級者向けの授業を展開。
- 特に数1数2数3分野の授業は後述の解法重視の授業と相まって非常に素晴らしい。
- 師が提示するのはごく自然な発想から生まれる、所謂「定石」を用いた解答である。その定石を用いた生徒が真似しやすい解答を披露することが多いが、別解として定石を駆使しつつも鮮やかな解答を披露なさることも多い。
- 滑舌が悪い、字が汚い、板書量が多いと三拍子が揃っているが、それを以てしても充分過ぎるほど密度の濃い授業を展開する。
- 師が解説中にドヤ顔を見せられる際、多くの生徒が完全に凍りついている。かなりアクロバティックかつ鮮やかな解法に生徒は驚かされるのである。一部の生徒からは「頭が良すぎて他の器官がついていかない」と言われることもある。それほどまでに天才肌なとである。
- 滑舌が悪い割には饒舌で口頭解説も多い。解答のブレイクスルーとなる事項を解説する際は低音を披露する。ただ聞き取れなくても心配はいらない。一通り話した後に必ず丁寧に書いてくれる。
- 大学への数学で長年執筆していただけの文才があるので、常人すら噛みやすい言葉を使うことも。(例:「四の五の言わずに」「狐につままれたとでも」)
- 字が汚いことは師自身も認識されているよう。初回授業や講習初日に必ず「私は字があんまり綺麗とは言えないので。ご了承ください」と言ってから板書を始める。「心眼で読め」とも。
- 本当に解読が不能な時もある。特に2とZの区別は大変つきにくい。
なのにZS§2の担当が多い - 初見では粗雑な板書に思えるが、内容自体は非常に良くまとめられている。その分、量も多めで書くスピードも速い。まず解法のポイントを☆マークで板書し、別解や出題背景・補足事項などを<<注>>で示してくれる。そのためかなり復習がしやすい。綺麗にノートを取ると後で驚くことになる。
- 授業のスピードは異常に速いが、ポイントを話した後、さっさと次に行くのではなく例を挙げたり、頭の中を整理する時間を意識的にくれたりするので、非常に分かりやすい。
- 雑談はおろか、数学の勉強法等も含めその問題以外のことはほとんど授業中話さない。
- センター・入試前であると、授業の締めの際に応援してくださることがある。
- 問題解説の際には、解説に入る前に必ず問題文をすべて音読する。その際の読むスピードはとても速い。例によって滑舌の悪さが際立つので聞き取るのは結構大変。
- 師は、生徒にとっては必要かどうかわからないこの音読によって、問題の最終確認をしているようである。
- 実際に師がテキストを忘れた際も生徒からテキストを借りて一度音読すれば後はテキストを用いなくても解説は始まる。場合によっては最前列の生徒の教科書を逆さまに覗くようにして読んでいることもある。この時は読む速度は若干遅い。
- 他の数学の名講師と同じく予習はしていない。一度問題文を読むだけで事足りるのである。
- しかも解説において使う言葉はほぼ同じである。現役時から師の授業を受けたり年数を重ねたりすると何度か同じ問題に遭遇するが、以前と何も変わらない解説に驚くだろう。
- ただあまりに計算が複雑だったり冗長な問題の場合は、計算の過程を記した裏紙を持ってくることもある。
- 問題解説に入る前に、まずは「この問題を解く上ではどうアプローチすれば良いのか」「どの定石が有効か」「解答の流れはどうなるのか」などを簡潔に示してくださるのだが、これが素晴らしく分かりやすい。2回目は解説を交えながら解答を板書する。尚、最初のアプローチの説明などは聞き逃しても黒板にまとめてくれるので心配は不要。字は汚く、読みづらいかもしれないが。
- 難しければ難しい問題ほど解法の鮮やかさは増す。
- 関西数学科の人気講師、杉山義明師と似た手法である。杉山師は1回目の解説で問題の概略、定石の確認などをし、2回目に解答を板書しながら再度ポイントを解説していくスタイルを取っておられる。
- 暗算が天才的に速い、かつミスは極めて少ない。
- 一方で師曰く「私は計算ミスが得意ですので」とのこと。しかし、ミスを見つけるのは早い。
- マイクについた紐を使って黒板にたちどころに正確な円を描くことができる。ちなみにこの技は山本矩一郎譲りである。
- 突然師の声が小さくなったらそれは円を書く準備を始めたということ。
- 森下寛之師は,「森さん,円書くのにまだマイク使ってるの?あれマイクが切れるからやめてほしいんよ」と仰っていたので,講師間でも有名なようだ。
- テスト演習をしている時は必ず生徒の答案を見て回り、忽ち出来を詳細に読み取れる。
- 師の顔色と難易度には相関があると思われる。
- 難問・良問の解説を行う際はとても楽しそうであるであるのに対し、簡単な問題の板書中は、ぶっきらぼうな表情であることが多い。