現代文読解研究 のバックアップ(No.3)


現代文読解研究

監修講師

中野芳樹

使用コース

2019年度まで、文系コース全てと理系・医系スーパーコースで使用されていたが、2020年度より『精選現代文読解研究』が使用されることとなった。

特徴

  • 関西独自の基幹教材。現代文学力の基礎固めを目標とし、客観的速読法と論理的解答法、表現の説明に関する知識を身につける。学習効果は非常に高い。
    • 本文内容の解説に終始してしまう講師が担当になると、教材の真価が発揮されない。ただし、良講師が配当されることが多いのでご安心を。
    • 文章は評論、小説、随想など様々なジャンルのものをバランスよく収録している。
    • 設問に関しては、様々な要求(傍線部説明型問題、理由説明型問題、要約問題)、解答形式(マーク・記述)で登場する。
    • 難解な東大や京大の現代文にも太刀打ちできるようになる。上位層ほど、この授業を大切にしている。『東大現代文』や『京大現代文』の根幹をなす授業であるから、しっかりと身につけたい。
    • なお、授業で全ての問題を扱うわけではなく、クラスのレベルや講師によって扱う問題は異なる。扱わなかった問題に関しては、解答解説の配布は基本的に行われない。
  • 監修者である中野師は理系であってもこのテキスト、特に記述形式の復習をキッチリと行うようにと口酸っぱく仰る。
    • 「正しい記述解答を書くという作業の理解が、選択式問題への解答法になるからね。選択式問題では書くように選ぶ。ずーっと言うてきたでしょ?」
    • 遅い時期に選択問題形式の解説を行う際にも、「(記述解答を作る要領で解説を行う際に、)『読解研究』とかを切ったりして記述形式の学習を怠ってきた人には分からんやろうけど・・・」という風なことも仰る。後悔しないように。
    • 余談だが、大阪校MS/SS/LSクラスでは、中野師が担当であるためか、出席率が毎回ほぼ100%である。
  • この教材で学んだことを活かして、『現代文(センター対策)』や大学別現代文教材に取り組むことが望ましい。
    • 本教材のマーク式問題は、誤答の選択肢も含めて、本物のセンター試験顔負けの精緻な作りになっているため、センター試験過去問研究に大いに役立つ。特に、問6対策(表現技法の設問)は圧巻。さすが、中野師である。
    • 記述式問題では、高得点を狙うための解答要素を答案に書き忘れやすい、というような出題がなされており、学習効果が高いといえる。
    • 東大京大志望者のために随想も収録しており、随想の読解法習得の一助となる。
    • つまり、高卒生が現代文学習の根幹とすべきテキストである、ということ。
  • さらに、本教材は受験生の演習量不足を解決する役割をも担っている。『現代文(センター対策)』や大学別現代文教材だけでは、駿台が50分授業である以上、演習量が多いとは言えない。
  • 教養の蓄積にも繋がるテキストになっている。中野師いわく、受験が終わり晴れて大学生となっても何度も読んで欲しい文章を選んでいるつもりらしい。
    • 「僕がきちんと責任持って作ったテキストやからね、勉強とは関係ないところでも読んでみてね。変な文章、無駄な文章はひとつも載せてませんよ。」
    • 背景知識の解説をしている時の中野師はどことなくイキイキしている。

おすすめ参考書

池上の短文からはじめる現代文読解

  • 著者は駿台現代文科の人気講師である池上和裕師。
  • 師の著書にはセンター対策用の黄色本もあるので、各々が比較検討してみよう。

現代文 読解の基礎講義

  • 著者は駿台現代文科のGODである中野芳樹師。
  • 師唯一の著書。大阪校SS,MS,LSクラスの生徒の多くが愛用している。万人が認める良書である。
  • 中野師考案の客観的速読法を利用し全体要旨の把握を目指す読解と、論理的解答法を利用した精密な解答術を身につける。これらは単なる受験テクニックではなく、大学入学後に論文を読む際にも適用可能なものである。
  • 池上和裕師も上記の自著を一通り終えたのちに取り組むことを推奨している。