東大プレ日本史

Mon, 18 May 2020 20:22:38 JST (1438d)
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東大日本史論述演習』のページも参考にされたい。

テキスト

  • テキスト作成者は福井紳一

授業

  • 特に(国立は)東大一本という人は福井師でとると得るものがおおい。逆に、早慶などの私立を検討している人はさまざまな大学の論述を検討する須藤師でもいいだろう。
  • 福井師は延長が激しく、左寄りで受験に関係のない話が多い、須藤師は授業態度に関する押し付けが余りに激しいことなど、どちらも反対意見は強い。しかし、開示を見ると二人とも50点越えの学生を毎年複数輩出している(らしい)。どちらかがおかしい・正しいとは言い切れない。好きな方を選べばそれでよい。塚原師がこの講座を担当されていないのが一番残念だが。
  • 直前プレでは30数題の東大実戦の過去問を扱う。直前の講座としては予習の量がハンパないので、取る際には十分予習の計画を練ること。前年度との問題の差し替えはほぼない上、分野の偏りも大きいため、予想問題というよりは典型問題で知識の確認をするという意味合いが大きいかもしれない。
  • 直前プレのパンフレットにはテスト演習ありとなっているが、テキストの2日間の予定ではすべて講義となっている。
  • ただ問題を解きたいという人は進学情報ルームにいって、過去の「実戦模試演習東京大学への地理歴史」を読んだり写真に撮ったりするとよい。この教材の問題、解説のほとんどは実戦模試演習東京大学への日本史から抜粋されている。

担当講師

福井紳一

  • 授業でテキストに掲載の全問を解説する。(故に激しい延長の覚悟が必要)ただし、知識整理にとてもよい。
  • 東大受験生が見落としがちなポイントなどは、追加のプリントを配布した上で解説が行われる。
  • 他の師の授業と同様に板書をせず師の発言を、テキストや採点基準のプリントなどに、メモを取るスタイルである。
    • テキストの問題自体は20数題だが、提示される情報量は膨大である。復習も計画的に。
    • 採点基準と自分のノートを参考にしつつ、何も見ないで10分以内で満点答案を作れるようにするのが復習だと仰っていた。ノートや自分の答案を見返すだけでなく、書けるようにせよ、ということであろう。
    • このスタイルは後に開講される駿台初のアクティブラーニング講座、現代文解答力の開発AL講座と同じである。この点で実質的な駿台初のアクティブラーニング講座と言えるだろう。
  • 詰め込み中心の須藤師と比べ、相互採点を行う師のスタイルは生徒自身による「気づき」を大切にした授業といえる。
    • 交換採点の時間は比較的長めに取ってくださるので、早めに終わったグループは自分の論述を書き直したり、納得のいかない部分を話し合ったりしている。師は自己採点中は教室の隅で待機しており、グループ内で解決できない疑問(この表現ではマルになるか否か、など)を解決しに行く人も稀にだがいる。
    • 近ごろの学生は恥ずかしがりで、予備校で初対面の人と議論するのを億劫がる人が多いことを師は憂いていた。せっかく時間をとってくださっているのだから積極的に議論して今後の学習に活かそう。遠征して福井師の授業を受講しているならばなおのことである。
  • 直前の東大プレ日本史演習では交換採点は行わず、怒涛の勢いで解説を聞くことになる(全問の採点基準は配布される)
  • 福井師の授業では、東大入試実戦模試の採点講評や駿台文庫の『日本史 論述研究 -実戦と分析-』にあるような(福井師の考える)採点基準が配布されるので、復習が捗る。
  • ただし、この採点基準はあくまで駿台の考えているものであるので注意。とある東大教授によると駿台の解答基準ほど厳密には採点は行わないとのこと。もっとも厳しさこそ違えど方向性は違わないはずである。福井師曰く、東大の日本史の教授には元駿台講師もいるため、手の内は知っているとのこと。
    • あくまで学習効果を上げるため生徒にわかりやすい基準を提示しているまでである。
  • 師はあまり公表していないが、2015年度の東大入試においては4問中2問を的中させ模範解答を写せば半分は満点が取れた様である。(と福井師はおっしゃっている。)
  • ただ、論理の丸暗記は悪であるとの考えから、的中には意味がないとの考えを持っており、某予備校の様に的中をした事を大々的に公表していない。ただし青本の解説には書かれている。
  • 塚原師や学研の野島師の論述の方針が好きなら、授業の進み方、論述の方針が合わないかもしれない。(その場合は塚原師の日本史論述ファイナルをおすすめする。)
  • ライブでも解説のみなので、たいして内容は変わらなくなる。映像なら延長はないので直前では映像を。
  • 毎日最低30分程度は延長する。タームと時間帯によっては夜9時半過ぎまで行うこともあるので、遠征している受講生は注意されたい。

須藤公博

  • 普段私立系を教えることの多い師だが、本講座を勝負講座の1つと位置付けている。
  • 添削は予め約束すれば快くしてくれるが、約束せずに行くと授業準備の忙しさから断られる。校内生でないと相手にされないので、講習のみ受講する人は福井師のほういいだろう。大島師は、真剣に考えた質問には誠意をもって対応するものだとおっしゃっていたが…
    • ただ、授業の進め方が、知識面の補充と青本や模範解答の添削で構成されているため、わざわざ行かなくても授業内で指摘された点を意識すれば事足りる。(これ行っちゃったらそもそも授業を受ける意味が…)
  • テキストに追加して、ほぼ同量の、東京大学一橋大学大阪大学京都大学、筑波大学の問題が配布され、それらも解説される。
    • 東大実戦の出来およびテキストのできに懐疑的であるため、本物の入試問題で、同じテーマを学ぼうという考えのもとである。(当然だが、東大実戦の中にも出題者の研究テーマを踏まえた良問があり、そのときは素直に褒め、丁寧に解説する。)
    • ただ、同じ時間で倍の問題量を扱うことになるので全体として福井師と比べ内容が薄い印象。(問題をたくさんあびる授業)
  • 「論述の答案は、読めば問いが分かるものが一番良い」という信念で行われる。
    • そのため、本郷恵子教授のインタビューを参照しながら、知識の羅列を答案だと思い込んでいる受験生や出版物を批判し、東大の指定に沿って歴史を再構築する事を求める。
  • 東京大学の設問条件に従うことを強調しているため、その前提として独自の受講ルール(ペンは両手に持ち、メモを取る)を非常に強調する(因果関係が意味不明)。浪人生の通期授業はもちろん、他の講習より厳しい。(よく怒鳴る)
    • ただし、本当に東京大学がそのレベルを求めているかは分からない。ただ、その方が安全に試験場に生徒を送り出せるだろうという師の考えに依る。
    • そのため、怒られるのが嫌だ、不快な思いをしたくないという人は、福井師でとったほうがいい。
  • 東京大学教授の著書の抜粋が配られる。また、師は自分で解釈した東京大学教授の著作物の史観に沿って授業を行うため、師の思考回路に近い形で問題を見ることができる。
    • 当然東京大学は著作物を読んでくることは求めていない。しかし、試験時間が非常にシビアな大学である以上、お金をとって解説するからには、可能な限り準備に協力しようという考えのもとである。
    • 早慶とは別な細やかな知識や歴史的論理の理解を解説され、無駄に思えるかもしれないが、東大教授の本の内容しか話してないので、ちゃんと聞くと知的に面白い。
  • 過去には直前講習で出題が予想される教員別に予想問題が配られたりしたが、悉く外した。
  • 斎藤勝師いわく、「知識の詰め込みを重視する彼が東大日本史を持っていることが理解できない。東大の日本史はある程度の知識の中から情報をそぎ落とす訓練が必要なのに彼のやっているのは真逆だ。」とのこと
    • 須藤師ではなく、エミールと高3スーパーα日本史という現役最上位クラスを担当している今西晶子師に担当してもらいたいとの声も聴かれる
    • とは言え、東大実戦では与えられた初見の資料を抽象化するタイプの問題は少ないが、須藤師はこのタイプの問題も作るので有益と言える。
    • 東大では絶対でないような話も多い。