大学への数学 の変更点
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[[東大>東京大学]]、[[京大>京都大学]]などの理系学部志望生向けの大学受験の数学を取り扱う東京出版の月刊誌、および増刊号、書籍の総称。 *概要 [#i651a9b9] -通称「''大数''」。 --一方、駿台数学の原点である参考書『''大学への数学シリーズ''』(研文社→研文書院、絶版)の方は、“''黒大数''”とも呼ばれていた。 ---[[中田義元>お茶飲みwiki:中田義元]]先生、[[根岸世雄>お茶飲みwiki:根岸世雄]]先生参照。 -『大学への数学シリーズ』と同じ名前になったのは様々な経緯があるらしい。 --創刊初期には、[[中田義元>お茶飲みwiki:中田義元]]先生や[[根岸世雄>お茶飲みwiki:根岸世雄]]先生も執筆するなど執筆者も黒大数と重複していた。 -かつては、関東駿台は黒大数執筆者、代々木ゼミナールは月刊大数出身者が牛耳っていた。 --''黒大数・駿台派''と''月刊大数・代ゼミ派''が、大学受験数学の二大派閥であったが、安田亨先生、森茂樹先生の移籍と黒大数派の相次ぐ引退で、現在ではその区別は曖昧である%%というか廃れている%%。 *特徴 [#w32bbdd5] -問題の難易度が非常に高く、明らかに大学入試のレベルを超えている趣味的な記事もある。 -一方で、かなり以前から大衆化が進み、基礎的な連載記事もある。 -駿台の数学科にもここの問題を作成している講師がいる。 --安田亨先生は、大数編集部出身であるが、代々木ゼミナール移籍後は、%%確執があったのか%%長い間、執筆していなかった。 --関東駿台の講師が多いが、米村明芳先生も偶に記事を書いている事がある。 -一方で、レベルが異常に高く大学入試の観点からは現実離れしているため、阿部茂先生などこの本を勧めない講師もいる。 --竹岡広信先生は高校時代大数の愛読者であったが、駿台講師となった現在は批判的である。 --いずれにせよ、「他教科との兼ね合いで余裕があれば取り組む」くらいのスタンスがちょうど良い。入試は総合勝負であることを忘れないこと。 --浪人生など比較的数学に割く時間があり、かつ基礎も完璧な人向けである。現役生でこの参考書を中心に勉強をしている人がいるが、化学や物理にも時間を割くべきである。 -月刊誌は、駿台では上位クラスからの支持が厚く、上位クラス生の中には毎月、学力コンテスト(本誌の添削問題)を解いて投稿する人も多い。 -本誌の連載が増刊号にまとめられたり、書籍化されることもある。 -増刊号である『新数学スタンダード演習』(スタ演)や『新数学演習』(新数演)、各分野別参考書は人気が高い。 -『1対1シリーズ』や『解法の探求』のように増刊号から書籍化されたものもある。 -大阪南校の講師室には月刊誌や増刊号などが数年分本棚に入っているが、生徒は閲覧できない。 *主な執筆者(駿台関係) [#t45e018e] -安田亨 -森茂樹 -雲幸一郎 -米村明芳 *雑誌 [#n61a30e4] **月刊 [#c59305f4] 主な項目(連載) -ベーシック演習 -スタンダード演習 -数IIIドリル -フォローアップゼミ -要点の整理 -演習・数IAII -講義・数IAIIB-講義・数III -演習・数III -方程式の図形的意味 -大数模試 -日日の演習 -解法の発見法 -学力コンテスト -受験数学の探検 -テーマ別重点演習 -宿題 -数学アラカルト -インタビュー・私の軌跡 -高校生のための科学最前線 -OB登場・私の受験生時代 -読者と作るページ 他 **増刊 [#zacd8c40] -3月増刊 入試数学の基礎徹底 --2017年までは「入試数学基礎演習」だった。 --人気があり、毎年のように売り切れとなる。 -4月増刊 新数学スタンダード演習 --増刊「新日日の演習」の後継書。 --1988年初版。 -5月増刊 数学Ⅲスタンダード演習 -6月増刊 入試の軌跡/[[東大>東京大学]] -7月増刊 入試の軌跡/[[京大>京都大学]] -8月増刊 合否を分けたこの1題 --増刊号としては珍しく、毎年、最新の大学入試問題に全面改訂となる。 -9月増刊 入試の軌跡/センター試験 -10月増刊 新数学演習 --1985年全面改訂。 -11月増刊 入試の軌跡/私大医学部 *書籍 [#wc746ed8] **シリーズ [#s95939a6] -1対1シリーズ(新訂版・全6冊) 雲幸一郎 他 --元々は、季刊の増刊号であったが、分野別にまとめられ、さらに書籍化された。 -プレ・1対1シリーズ -[[センター>センター試験]]必勝シリーズ --新課程からは、英語、理科、現代社会から退いて、数学、国語のみ。 --数学は年度版の発行。 -教科書NEXTシリーズ(全4冊) -東大数学で1点でも多く取る方法【理系第4版/文系第4版】 安田亨 -分野別重点シリーズ(全2冊) -ポケット日日の演習(全3冊シリーズ) **単品 [#ff514c38] -解決へのアプローチ -思考力を鍛える不等式 -方針をどう立てるか -発展していく三角関数 -ハッとめざめる確率(第2版) 安田亨 --大数初の講義型参考書(講義本)とも言われるが、元々、大数は講義調の文体も多い。 -解法の探求・微積分 --増刊号「解法の探求Ⅱ」の書籍化。 -解法の探求・確率 --増刊号の書籍化。 -微積分/基礎の極意 -解法の突破口(第3版) 雲幸一郎・森茂樹 -考え抜く数学~学コンに挑戦~ -もっと考え抜く数学~学コンの発展問題に挑戦~ -考え抜く数学 理系編~学コンに挑戦~ -入試のツボを押さえる重点学習/数学IAIIB -数学IIIの入試基礎/講義と演習 2017年3月27日 -数学ショートプログラム -ほぼ計算不要の思考力・判断力・表現力トレーニング 数学IA -数学を決める論証力 -入試物理プラス -この問題が合否を決める(07~09年入試) -この問題が合否を決める(2010~2012年入試) -この問題が合否を決める(2013~2015年入試) -この問題が合否を決める! 2016~2018年入試 -ちょっと差がつくうまい解法 *講習 [#p5c12612] -「大数ゼミ」と呼ばれる講習会(通期、季節講習)も開講している。 -大数ゼミ開講前にも、執筆者が九州英数学館などに出講していた。