京大入試詳解シリーズ の変更点
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京大入試詳解シリーズは、駿台文庫が出版する京都大学入試(前期日程)の科目別過去問題集である。第1版は2020年3月に発売。 ---------------------------- #contents ---------------------------- #br *概要 [#s2554793] -教学社の「''難関校過去問シリーズ''」に対抗して出版された京都大学の科目別過去問集。いわば駿台版25ヵ年シリーズ。2年前に先んじて「東大入試詳解シリーズ」が出版されていたが、好評を受け新たにラインナップに加わった。 -解説が総じて丁寧なので、赤本シリーズよりも需要は高そう。 -第一版は1995年〜2019年を収録。 -「25年 英語」、「25年 数学(文系)」、「25年 数学(理系)」、「25年 現代文」、「25年 古典」、「25年 物理」、「25年 化学」、「17年 日本史」、「17年 世界史」の10点から成る。 --歴史のみ17カ年である。中途半端な感じはするが、塚原哲也先生曰く「陽の極数8と陰の極数9の和と考えれば、ちょうど良い数」とのこと。 --%%おそらく、駿台当局はそこまで考えていない。%% -年度版書籍ではない。 --地理は発行されなかった。 --生物も発行されなかった。 -今後、駿台生に限らず[[京大>京都大学]]受験生の必需品になる。 *特徴 [#naf67e49] -サイズは基本的にA5判である。 以下、科目別の特徴を記載。 特記がない限り、編者名は駿台予備学校である。 **英語 [#b336e85a] -執筆者は桜井博之先生(英文解釈)、塚田潤先生(英作文)、丸山民生先生(英作文)。 -解釈部分は桜井博之先生なので板書を再現したような対比・言い換えを駆使した解説が掲載されており、過去問研究だけではなく、参考書としても役に立つ詳しさである。 --未知語の類推などもしっかり解説がなされている。 --%%難しい単語でもただ載せたりするだけの赤本と比べると実戦的であるという点で学生の立場に寄り添っていると言えるだろう。%% -英作部分は解答例が多く載っている。苦手な人には少しぶっきらぼうかもしれないが、使える表現を増やしてから臨んだ方が身のためだろう。 --残念ながら、たくさん載せられている英作文の解答に対する批判は多い。 -''『[[竹岡広信のトークで攻略 京大への英語塾>https://www.amazon.co.jp/dp/4875687745/ref=cm_sw_r_cp_api_i_oAyOEb9PBZ0EB]]』''の方が総じて優秀かもしれない。 -赤本を含め、どれが良いかは各々が判断しよう。 **数学(文系) [#b71eea19] -大部分が吉岡高志先生、近年のものは杉山義明先生と森宏征先生による執筆である。%%赤本なんざと比べてはならない。%% **数学(理系) [#v22621e4] -大部分が米村明芳先生、近年のものは杉山義明先生と森宏征先生による執筆である。%%赤本なんざと比べてはならない。%% **現代文 [#h174dc91] -松本孝子先生による執筆で、解説部分では試験場で再現可能な解答法を詳細に述べられている。 -2007年度以降の分は、松本孝子先生による執筆で、解説部分では試験場で再現可能な解答法を詳細に述べられている。 -解答例に対する批判が見受けられるのは毎度のことであるが、本書に関しては少ない方である。 --%%[[東大>東京大学]]の青本の100倍まともな解答例。%% --%%東大の青本の100倍まともな解答例。%% --逆に称賛の声の方が多く聞かれるほど。 -中野芳樹先生のサイトに掲載されている[[京都大現代文解答例>http://nakanogendaibun.com/materials/examples/materials-examples-kyodaikaito/]]も参照されたい。 **古典 [#i6295672] -前田春彦先生による執筆である。「ここにこう書いてある」でお馴染みの丁寧な解説で、赤本より格段に良質。 **物理 [#y7dc20c0] -冒頭の出題分析と入試対策の担当は新田克己先生。 -大部分が新田克己先生、近年のものは三幣剛史先生が執筆している。 **化学 [#dd4cd5f7] -石川正明先生、北山一先生が中心となって執筆している。 **日本史 [#j8625203] -言わずと知れた塚原哲也先生が執筆している。 -[[東大>東京大学]](赤本)・[[京大>京都大学]](本書)の日本史は、どちらも師の解説が世間に出回ることになる。 -「つかはらの日本史工房」も利用されたい。 **世界史 [#o149c2e2] -相田知史先生が監修している。本書に対しては賛否両論あるが、まあ悪いものではない。