夏期講習 のバックアップ(No.3)


《→受講講座等の相談掲示板》
→締切講座

夏期講習講座詳細

大学別講座

講座の種類

夏期講習は「センター対策講座」「分野・レベル別講座」「大学別講座」の3つに分かれている。

センター対策講座

  • センター対策を行う講座。夏期は講義がメインであり、基本事項を確認しながら、センター試験の傾向と対策を学んでいく。
  • 冬期直前講習ではテスト演習の比重が大きくなる。講義をしっかり聞いておきたい苦手な科目があるなら、夏のうちに受けておくと良い。
  • 夏のうちにセンター対策しておくと、冬期や直前期での負担を減らしておくことができる。特に、裏科目(理系にとっての国語や社会、文系にとっての理科など)での検討をオススメする。

分野・レベル別講座

  • 学力を徹底的に養成する講座。4日間にわたる集中講義をモノにするには、予習復習を十分に行うことが要求される。忙しくなるのは必至である。
  • 主要科目(理系にとっての数学英語理科、文系にとっての英語国語など)で検討するのをオススメする。自信のある科目は大学別講座を検討しても良い。
  • 未習分野や苦手分野、通期で扱わない分野(自由英作文や和歌、文化史など)などの講座も検討すると良い。

大学別講座

  • この講座の趣旨は、過去問に直に触れて傾向と対策を知る、精選された問題で対策を行う、テスト演習で実践的なトレーニングをするなどである。
  • 第1志望校の講座を検討すると良い。志望校が決まってないなら、分野・レベル別講座や入試のバランスが良い東大講座や阪大講座などが良い。あくまで総合演習をやるという感覚で。
  • 創作問題やテスト演習の多い講座が特にオススメ。自分で過去問だけやるよりも演習のバラエティが良くなるため。
  • 京大化学』など夏期と冬期で分野全体を扱うものや、『京大日本史』のように夏期だけしかない講座があることに注意。

夏期講習の心構え

はじめに

  • 駿台の通期の授業が半分終わり、センターまであと半年の所に来た。
  • この夏にすることは、前期に引き続き基礎学力の養成&応用力の養成が主であろう。後期以降の応用力の養成&過去問演習に繋げていきたい。
    • 一般的に、受験勉強の流れは「基礎固め→応用力養成→過去問対策」をとる。以降の説明でもこの立場に立つものとする。
    • 最優先事項は基礎学力の完成(⊃苦手克服)である。後期以降は忙しくなるため、基礎固めや苦手科目の克服にじっくりと取り組む時間は取りにくくなる。
    • 時間のある人は、主要科目(理系にとっての英語数学理科、文系にとっての英語国語など)や得意な科目にしっかりと取り組み、応用力をつけていくと良い。
  • まずは前期教材の復習を完璧に行うこと。取りこぼしは夏期講習や自学自習で補うこと。
    • 駿台のカリキュラムの主軸は通期教材に置かれている。受験に必要な内容が網羅的かつ構造的に記されており、これらを習得すれば確実に力がつく。
    • 後期の授業は、前期の内容を基礎に置いて行われる。従って、まずは前期教材の復習をしっかり行うこと。前期の復習は一切後期に持ち込まないのが望ましい。
    • 前期教材に関して、おそらく多少の取りこぼしはあるだろう。誰しも得意や苦手があり、講師との相性もあるため、このこと自体は仕方ない。しかし、前期の復習でカバーしきれそうにない部分は、夏期講習や自学自習で必ず対応しておくこと。
  • 前期の復習が早めに終わりそうな人は、+αの目標を設定して夏期講習や自学自習に励むこと。
    • 駿台のカリキュラムは「講義」を重視している。そのため、前期の間は授業の予習復習に追われて、「演習」の時間がなかなか取れなかった人も多いのではないか。
    • インプットの時間も大切だが、学んだことを消化し、応用できるようになるにはアウトプットの訓練が欠かせない。余裕のある科目は、夏期講習や市販の参考書を利用して演習を行うと良い。
    • 化学の無機・有機分野など、後期の予習を行うのも良い。特に、夏以降に未学習の分野が残りそうな現役生や、苦手を抱えている浪人生は一度検討すべき。
    • 古文の和歌や自由英作文、計算力メソッドや重心系など、通期教材ではあまり踏み込まない内容をフォローする講座もある。必要に応じて検討すると良い。
    • 自信のある科目では、過去問演習を行うのも良い。夏期講習には大学別講座も用意されている。ハイレベルな演習を行いながら、志望校の傾向と対策を知ることもできるため、今後の指針になる。

講座選択について

  • まず全体的な視点を持ち、リソース(時間や費用など)の配分を間違わないこと。
    • 最優先の目標は、2次試験向けの基礎学力&応用力の養成である。主要科目(理系にとっての英語数学理科、文系にとっての国語英語など)に時間も費用もかけた方が良い。
    • 理系の人は文系の、文系の人は理系のセンター科目が気になると思う。もちろん対策すべきではあるが、センター科目に時間や費用をかけ過ぎるあまり、大事な科目がおろそかになるようでは本末転倒である。
    • 主要科目の勉強に余裕があり、かつセンター科目が致命的な人などは、対策の優先度が逆転しうる。あくまでも入試本番での「総合点」をイメージし、自分が伸ばすべき科目はどこかを考えて、時間や費用を割り振ること。
  • 次に「課題の設定→打ち手の検討」を行ってから講座の選択に入ること。
    • 各科目各分野で自分の課題(what)を設定すること。これまでの勉強(主観)だけでなく、模試の結果(客観)なども用いて判断すること。また、未習分野への対応も課題として考えること。
    • 課題の一つ一つに対して、対策の時期(when)を考えること。この夏に対策するのか、秋以降に対策するのかを考えること。(この夏に全ての課題を解消できるわけではない。秋以降に伸ばせるところは秋以降に伸ばすという視点も大切になる)。
    • 課題一つ一つに対して、対策の方法(how)を考えること。前期教材の復習でカバーするのか、夏期講習を利用するのか、自学自習で克服するのかを考えること。夏期講習を利用するなら具体的にどの講師のどの講座を受けるのか、自学自習で克服するなら具体的にどの参考書を用いていつまでにどの範囲を何周するのかまで考えること。
    • 当然ながら、課題はなるべく前期教材の復習を通して克服しておきたい。夏期講習や自学自習に課題を回せば回すほど苦しい計画になる。また、前期教材の復習は夏期講習に入る前までになるべく進めておきたいところ。
  • 受講数は計0〜7講座くらいが妥当か。もちろん講座の負担度合いなどにもよる。
    • 駿台の講習は、1期間に1講座受けるのが基本スタイルである。講座を詰めすぎると予習復習が追いつかなくなり、消化不良を起こしやすくなるので要注意!予習復習にかかる時間をきちんと概算しておくこと。
    • 前期の復習や自学自習の時間が必要な人は、講座を取らないタームを作ると良い。講座の予習復習に追われないタームを作った方が、まとまった勉強時間を取りやすい。
    • 後期開講(9月)以降は、後期の授業の予習復習に追われることになる。前期教材や夏期講習の復習時間は取りにくいので、夏期の間に復習をしっかりやっておくと良い。復習は時間をかけるのも大事だが、それ以上に回数を積む方が大切である。
  • 講座選択ができたら、夏期のスケジュールをまとめること。
    • 講座をたくさんとる人は、駿台から配布されるプランニングシートが使いやすいだろう。「学校や講習の時間を書き込む→講習の予習復習の時間を書き込む→前期の復習や自学自習の時間を書き込む」とすると作りやすい。
    • 1タームで2講座以上取るのは相当キツイ。予習復習のタイミングや講座の負担度をよく確認しておくこと。また、1日に2講座以上受ける場合、休憩時間いっぱいの授業延長があり得るので考慮すること。校舎の移動が必要なら、それは朝晩の講座で行うのが無難である。
    • 7月に講座を少し多めに入れること(特に【HG】講座)。特にAタームから受講を始めること。他人に対して出遅れ感がないし、夏の学習リズムの早期確立、8月以降の復習時間の確保に繋がりやすい。また、2ターム以上連続で同じ科目の講座を取ると、長期に渡って他の科目に十分な学習時間が充てられなくなるので要注意!

申し込みについて

  • 講座申込みは「高3校内生→高卒校内生(くじ引きの順)→一般開放」の流れで行う。
  • 人気講座は早めに満席になって締め切られる。
    • 現役生はほぼ全ての講座が問題なく取れる。中野先生のセンター現代文が取れなかったという話を聞いたことはあるが、これ自体もごく珍しい例だと思われる。
    • 浪人生はくじ引きの順番が大きくモノを言う。開始30分〜1時間で満席になる講座もあるため、くじ中盤〜後半の人は要望通りにいかない部分も出てくるだろう。
    • 用紙の提出期限やくじの集合時間に遅れるなど、基本的なルールが守れなかった人は、くじ引きの人たちよりも後ろ回しの対応になるので、一気に取りにくくなる。
  • 申込み当日に関して(浪人生)。
    • くじで指定された時間に校舎に行くこと。時間になるとクラス担任たちがPCで予約申し込みを始める。全校舎一斉スタートなので、戦争状態になるらしい。
    • 要望した講座が取れなかった時は、類似講師の類似講座の予約をおさえてもらえ、その旨通知される。代わりの講座をどうするかの相談が飛んできたりもする。
    • 自習道具を持っていくと良い。9時集合の人は30分ぐらいで解放されるが、集合が遅い時間の人ほど拘束時間が長くなっていき、10時半や11時集合でも1時間半ぐらい拘束されることがある。
    • 終了時に、申し込みの成立した講座一覧が渡される。このシートを見ながら、要望通りに行かなかった部分を、キャンセル待ち用紙に記入していく。
  • キャンセル待ち制度に関して。
    • キャンセル待ちはくじ引き遅順に優遇され、空きが出たら連絡が来る。大抵の講座では空きが出るので、くじ番号の遅い人は人気講座が回ってくる可能性も高い。
    • ただし、中野先生のセンター現代文など、超人気級の講座はギリギリまでキープする人が多く、くじの遅い人でもなかなかキャンセルが回ってこない。
    • キャンセル待ち期間終了後(7月1日以降)は、窓口でこまめに予約状況を確認する必要があり、空きがあればその場で申し込める。ギリギリでキャンセルする人もいるため、粘っていれば案外取れたりもする。
  • 講座の変更・キャンセルは受講の1日前まで。
    • 変更用紙に簡単な理由を添えて、クラス担任に許可印を貰い(高卒校内生のみ)、窓口で手続きを行う。返金や追加の支払いが発生する人は、財布の用意も忘れずに。
    • 変更やキャンセルを簡単には了承しないクラス担任もいるので注意。ホームルーム等でのトレトレ圧力からその辺は推し量っておくこと。
  • 映像講座は、教室での集団受講とオンデマンドルームでの個別視聴の2種類できる。
    • 個別視聴する場合は、設置講座日程表ではなくパンフレットの個別視聴用コードで申し込む必要がある。その後視聴日時を別の申込み用紙に書いて提出する。

夏をどう過ごすか

  • まず勉強の大前提として、自己管理を徹底すること。特に自分の時間と行動をきちんとコントロールすること。
  • 時間について、夏は生活リズムを朝型に矯正する良い機会である。
    • 早寝早起きを心掛け、理想的な生活リズムを維持しよう。
    • その上で1日を生活時間と学習時間で分け、各々細かい行動スケジュールを。学習の開始時刻と終了時刻を定めておくと生活のリズムが確立されやすく、メリハリが付いてだらけずに済みやすい。
    • 朝晩の生活時間にリラックスできると学習時間とのメリハリが付きやすい。
  • スケジュールに組み込むべき行動としては、生活上必要なことや学習はもちろん、健康管理や情報収集、その他自分のメリットとなることが良い。
    • 手洗いうがい、朝食、運動、衣服の着脱による温度調節、新聞やテレビなどによる情報収集、自分の将来を考える時間、自己啓発、趣味によるリラックスなど、各々が必要と思えるものを自分の行動に組み込もう。
    • 朝の時間などの行動群を無意識的にルーティーンとして行えるようになると、生活のリズムが確立されやすく、午後のパフォーマンスも向上しやすい。
    • 学習時間内の行動については、限られた時間で最大の学習効果を生むために、何よりもだらけ防止のために、計画を立てておくと良い。計画は長期的な目標を立て、それを短期的な目標に落とし込み、それを基に当日の行動を定めるのが原則。その日の学習項目を明確にしつつ、50~90分を1セットとし10分程度の休憩を挟んだり、時折長時間休憩を挟んだり、セットの合間で教科を変えたり、思考と処理のバランスを取ったり、などすると脳が休まってパフォーマンスが向上しやすい。
    • 計画は柔軟性が大切であり、変更や追加などで計画を崩せるように、サイクル単位となる短期的な計画は5~7日を1セットとし、厳密に作り過ぎないor調整日を入れるなどすると良い。
    • 一定量以上の講座を取る場合は、駿台から配布される計画表が使いやすいだろう。
    • 「学校や講習の時間を書き込む→講習の予復習の時間を書き込む→自習の時間を書き込む」とすると作りやすい。
  • どうしてもモチベーションが上がらない時、不振に喘ぐ時期が続くなら、一度志望校の過去問を解いてみると良い。おそらくボロボロな結果になるだろう(特に現役生)。
    • しかし、ネガティブになることはない。この段階でスラスラ解ける人なんて殆どいないのだから(解けるなら志望校を上げるなど考え直すべきである)。これで、「自分はまだまだだ」「もっと頑張らなければ」「だらけている場合ではない」などと自分にムチを入れてやる気を起こすことができるはずである。
  • 以下、具体的な学習項目に対する特筆事項。
    • 文理を問わず、二次試験向けの実力養成が最優先事項である。何度も書かれていることだが、駿台の通期授業の内二次試験で必要な科目の授業で習ったことを徹底的に復習し、「分からない所がない」「問題を見てすぐに手が動く」「これ以上前期テキストから学べることはない」(≠暗記)とドヤ顔で言えるくらいまで突き詰めることが最も重要であり効果的。やることは多く焦ることもあるだろうが、1つ1つ丁寧にやっていこう。これが合格のために最低限やるべきことなのだが、完璧にできている人は中々いない。
    • 医学部志望者を筆頭に、センターの比率が高い人は対策を始めておくと良い。夏の内に理系はセンターの文系科目、文系はセンターの理系科目に触れておくと、直前期に慌てずに済む。また最難関大志望者を筆頭に、二次の比率の高い人は過去問に少し触れておくべき。
    • 現役生は特に理系科目の未習分野を減らして(無くして)おくべき。確かに積み重ねの前提となる学力は必要だが、一度で吸収し切れなかった場合の復習タイミング(リスク)を考えるべき。高卒生とは既に差ができていることを自覚しておこう。
    • 一般的な優先度は「既習分野の基礎学力養成≧未習分野を減らす(無くす)>既習分野の実力養成」だろう。