川野真由実(かわのまゆみ)は、駿台予備学校世界史科講師。
経歴
授業
- マイクを使わず、半分ヤンキー口調(特に語尾の「す」)でイキイキと喋る。
- 近年では通期授業でも映像収録を行っているためマイクをオンにはなさるが、教卓の上に置いているだけであり使用していないに等しい。
- マイクをオンにし忘れたことに気づかずにそのまま授業が終わることもしばしば。
- 他の講師と比較してもキツい感じの関西弁を使いなさるので怒っておられるように見えることもあるが全く怒っておられないのでご安心を。(筆者のクラスでは、特に関西以外の出身の生徒は初回授業で師の関西弁に怯えている印象があった。追記になるが師は怒っておられるわけでは全くない。)
- 授業スタイルは他の授業と大いに異なり、座席は自由席(但し得意な人に後列へ行くよう促す)で隣の人とペアを組ませる(コミュ障にはキツい)。
- これは師の「君達は大学へ行ったら研究者になる。1人でやるのでなく周りと話し合いながら研究する。」という方針に基づく。
- また、休憩のタイミングも変則的になる。
- パワフルな授業であり、受けていてとにかく楽しい。
- 授業は生徒の挙手とシュミレーションによって進められる。
- 挙手して発言することや間違うことを躊躇するかもしれないが、発言中には師のフォローがちゃんと入るので心配ご無用。積極的に挙手して授業を回していくべきである。
- また、挙手することで体を動かして脳に酸素が送られ活性化しているため、授業内容が頭に入りやすくなるという効果もある。
- また、挙手をして発言するときも(主語が抜けていれば)主語を必ず言うようにと指導なさる。
- これに関して師は、質問に対して単語で返すというのは社会常識として無礼千万であると共に、キーワードと単語をセットで頭に入れることが何より重要であると仰る。
- シュミレーションでその人物になりきることで、その当時の時代感覚などを理解することができる。
- このような授業スタイルのため、師の授業で寝たというような生徒は恐らくこの世には存在しないだろう。
- 授業の最初に前回の宿題の範囲の問題集の口頭確認を行う。
- まずクラス全員で起立し、師が問題を出していかれるので答えていく。
- 答えられなかったら座っていくという方式である。
- 出される問題はレベル1とレベル2に分かれており前者は問題集の形式通りに、後者は問題集の応用形式で聞かれる。
- もしレベル1で全員が座ってしまうとその日の授業のレベルが下がってしまうため、クラス全員で最後まで残るようにしよう。
- 授業は師の手書きのプリントによって進められ内容が板書とリンクしており分かりやすい。
- 復習すれば必ずモノにできる。
- プリントには基本的にアンダーラインを引かさず、文字を上からなぞらせる。
- 「アンダーラインを引くのは漢字の『一』を練習してるだけ。小学生が1+3=2と間違えてひたすら2ばっかり書く意味のないやり直しと一緒。」という師の考えによる。
- 毎授業で宿題があり、ペアの人に採点してもらうシステムになっている。
- また、毎授業でアンケートを回収し、一人一人に返事を書いてくださるので師の熱血さが伺える。
- 年号、人名、地名のゴロ合わせが豊富でこれを教室内で暗唱させるのも師の特徴である。
- この際大声で言わなければならない。師がマイクを使わない理由はここにあり、「生徒が大きな声を出して覚えようとしているのに、自分はマイクを使って楽をするのは矛盾している。」と師は語る。
- 「これ分かる人?」、「・・・と思う人?」と言われると分からなくても手を挙げなければならない。
- ここで人前で間違えることで記憶に定着するらしい。手を挙げる際も真上にまっすぐ挙げなければならない。
- 尚,あまり手が上がらなかったり声が小さかったりする場合は授業の質を落としなさるので,積極的に授業に参加すべきである。
- また、問題における選択肢処理の方法や見直しのやり方など所謂、受験テクニックもたくさん教えてくださる。
- 授業開始の前に通期授業の範囲外であるにも関わらず、サービスで文化史のテスト(口頭確認)を行ってくださる。
- 本当に本当にありがたいの一言に尽きる。
- この文化史のテスト(口頭確認)も師の手書きのプリントを使用して行う。
- このプリントは全部で6枚存在し、ギリシア・ローマ・ヘレニズム文化から現代史の文化までを網羅しているものであり、師が心血を注いで完成させられたことがひしひしと伝わってくる。
- 1枚につき3問出題され、合格すると次の1枚がもらえるという方式である。
- この方式であるため、次回の授業日までに死ぬ気で覚えて来ようという気持ちになる。
- 1日2回までテスト(口頭確認)を受けられる。
- 最終的に6枚目を合格したところで「6枚確認」が行われる。
- 尚「6枚確認」は1枚からそれぞれ2問ずつ出題され、チャンスは1日1回である。
- ここまでたどり着き合格することに意味がある。
- 講習では結構延長なさる。
担当授業
人物
- 世界史鉄人講師。
- 夕陽丘予備校と能開と学びエイドを掛け持ち。そのためか駿台での担当は少なめ。
- 2020年時点で講師歴26年である。
- 師曰く独身。
- 師自身も浪人であったそうだ。
- 大学時代にアメフト部のマネージャーをしていた経験から人体について詳しく、生徒の姿勢に厳しい。
- 以上の内容から、第一印象では怖い人と思われがちだが、慣れると良い人である。
- 師のおかげで世界史が好きになった、センターで9割取れたという生徒も多く、実際師の受け持ったクラスのセンターの平均が95点だった年もあった。
- 今まで様々な国や地域に行ったことがあるそうで、現地での体験談は非常に興味深い。
- 東南アジア地域はフィリピン共和国とブルネイ・ダルサラーム国以外の国は訪問したことがあるらしい。
語録
- 「~やと思って。」←大体の語尾はこれである。
- 「受かりたいっちゅう人手挙げて。」
- 「解ける解ける、受かる受かる。」
- 生徒が発言する際に主語が抜けていた場合「主語!!」
- 尚、これには様々な変形パターンがあり「主語を言った方がいい」や「主語と目的語!!」などがある。
- 文化史のテスト(口頭確認)にて「落ちても死なへん。」
- 「背筋伸ばして!」
- 「顔上げて」
- 「できる人だけで授業やっていったらええやんとか言う人おんねんけど、もうそれアイルランド飢饉勉強し直した方がええよって感じやねん。」
- 「みんなも知らん間にナロードニキになってたっちゅうことや。」
- 「私は商業主義ではやってない。」
- 「言葉なんか分からんでええねん。ロシア人の所いって、お前らの国の歴史全部言ったるわって言うて全部説明したったらええねん。」
- 「みんなが大学にアクセプトされへんちゅうことは魚にコロッケあげてんのと一緒や。魚死んでんねん。」