一年間の流れ/高3

Sat, 16 May 2020 12:06:23 JST (1433d)

3月

  • 国公立大・私立大の試験が全て終わる。
  • 駿台の来期に向けた説明会が始まる。
  • 通期で受講する講座を決める。
    • Sα、S、Hレベルの講座の殆どにはレベル認定が必要。診断テストの結果、昨年度の駿台模試の結果、他塾の模試の結果でレベル認定が下りる。
    • 診断テストはこの時期以前から行われている。認定は超甘めなので要注意。
    • 昨年度の駿台模試で基準の偏差値を越えていればレベル認定のハガキが家に届く。
    • 一部の講座は実戦演習授業(『〇大演習プラス』)まで決めるが、受付にていつでも無料で変更可能。
  • 春期講習

4月

  • 前期教材交付
  • 前期授業開講
    • 大学側の要求水準は極めて高く、自力のみで到達するのは困難。後から講習で焦って大量に受講しても盤石な土台が無いと効果が低いので、多少自信があっても通年で一から着実に積み重ねていく方が無難。0~5講座の範囲で前向きに検討すると良いだろう。但し、学習の主軸・リズム作りも考えて2講座以上を推奨。
    • エクストラ講座の受講資格があるなら、迷わず受けることを推奨する。
    • OD欠席フォローシステムで欠席(遅刻)した授業の録画を個別視聴できる。視聴期限は授業日の翌日から3週間。費用は一回当たり500円。手続きから受講まで日を跨ぐので早めに。
    • この時期にフォローアップ授業もある。
  • 保護者会
  • 駿台記述模試
    • 以後の模試では高卒生も受けるので偏差値は思ったほど出ない。
    • 出題は基礎中心で難易度も易しいので、高得点でなかった人は要反省。
    • 返却は約1ヶ月後なので、夏期講習の講座選択の有力な判断材料となり得る。

5月

  • ゴールデンウィーク
    • それは世間の話。思いっきり遊びたいなら来年に。
  • 駿台学力判定模試
    • 通称「判定模試」。
    • 出題は基礎中心で難易度は標準的。こちらも高得点を狙いにいくスタンスで。
    • 高得点でなかった科目は夏までに基礎学力の完成(≒苦手克服)を目指そう。
    • レベルの高い受験生にとっては特に意味のない模試であるから、各々の高校の指示に従うとよい。
  • 夏期講習校内生優先受付
    • 高卒生をサポートするクラス担任と違い、現役生をサポートするクラスリーダーには営業ノルマはないらしい。
    • 夏期は基礎学力の完成が最優先。自習時間(前期復習の時間、講習の予復習の時間、他の時間)をしっかり考慮した上で、講座選択を行うべきだろう。計0~7講座くらいが妥当か。
    • 講座選択は「各科目各分野について課題設定→課題克服方法の検討(自習or講習)→講座選択」の流れが基本。適切な講座を、適切な分量・タイミングで。
    • 講座申込みは「高3校内生(くじ引きの順)→高卒校内生(くじ引きの順)→一般開放」の流れで行う。現役生は人気講座もほぼ取れる。講座の変更・キャンセルは受講の一日前までできる(冬期・直前も同様)。
    • 通期でエクストラ講座を受講しているなら、夏期も継続して受講することが望ましい。詳細は『高3エクストラ東大英語』『エクストラ数学/夏期講習』参照。

6月

  • 第1回駿台全国模試
  • 通称「全国模試」だが、その難易度から「残酷模試」と呼ばれる。
    • ほぼ全範囲からの出題かつハイレベルなため、多くの現役生には厳しい。
    • ここで結果が出なかったからと言って焦らないこと。今は基礎学力の完成を目指す時期。学力が伸びるのは基礎学力が完成した後(多くの場合秋以降)である。
    • 夏までの基礎学力の完成を優先し、受けない現役生も多い。
  • スーパー京大/阪大実戦講座、突破レクチャーの実施。
    • 具体的な問題解説を通して各大学の傾向と対策を講義する講座。数英のみ。
    • 基礎学力が完成しているなら次のステップに向けて得られるものがあるだろう。場数を踏む、以後の講座選びの参考とするなどのメリットもある。
    • 後にも夏期講習、秋の突破レクチャー冬期講習など同様の趣旨の講座があり、適切なタイミングで受験対策に入れる。
  • 保護者会
  • 夏期講習教材交付開始

7月

  • 前期授業終了
  • 夏期講習スタート(高3の夏は休みではない)
    • まず勉強の大前提として、自己管理を徹底すべき。時間と行動の観点で理想化した1日を繰り返す中で生活リズムを確立し、最終的にルーティーン化できるのが理想。
    • 学習計画は「長期目標→短期目標→当日の行動」の構造に落とし込んで定め、サイクル単位となる短期計画には柔軟性を持たせると良い。また、当日の計画にも脳を休ませる時間を作ると良い。
    • 夏までの基礎学力の完成が最優先なので、前期の復習を徹底すべし。また、未習分野の学習やセンター・志望大の過去問対策も推奨。
    • 前期に受けた模試の成績が悪かった人に見られがちなのが焦りに焦ったあまり復習出来ないほどの参考書を購入する事だ。消化不良にならない様に見定めて選ぼう。
    • 推薦AO入試の出願日は様々なので早めにチェック。
  • 駿台全国マーク模試
    • センター本番より難しい。

8月

9月

  • 後期授業開講
    • 徐々に焦りが生まれてくる。自習室が混み始めてくる。模試が多くなってくる。
    • 後期開講に伴い冬期・直前講習の案内が配布される。
    • 防衛医大をはじめとした大学校の出願が始まるので、受ける人は忘れずに。
  • 突破レクチャースーパー東大実戦講座の実施。
    • どちらも各大学の傾向と対策を講義する講座で、9~11月にかけて行われる。
  • 第1回駿台・ベネッセマーク模試
    • 共催なので問題はセンター本番に忠実に合わせてある。
  • 第2回駿台全国模試
    • 通称「Soon die 残酷模試」。
    • 一年間の模試の中で一番難易度が高く、各教科の平均点は大体3割ぐらい。
    • 受ける受けないに関わらず、学力不足の最難関大志望者は厳しい現実を認識し始める。最終的に合格に要求される学力レベルを超えるかどうかが本質なので、これ以降徹底的に頑張って要求水準の学力を養成するか、勉強を一応継続するだけなのかで大体勝負は決まる。

10月

  • 後期授業中盤戦
    • 怒涛の模試ラッシュ。必要なものに絞ろう。
    • 体調を崩す人が多く、風邪が流行るので注意。
    • 最難関大志望者は過去問にも触れ始めるべき時期。
    • AO入試の出願が本格化するので、受ける人は忘れずに。
    • 受験用宿泊受付が始まる。安くて近い所を早めに。
  • センター試験出願開始
    • 出願は原則学校で行うので、書類提出は少し早め。絶対忘れずに!
    • 受験費の振込も忘れずに!
    • 証明写真の撮影は駿台でも割引で行う。
  • 冬期直前講習校内生優先受付。
    • 何故か受付時期が早く、10月の頭に行われる。
    • 夏期講習を踏まえた取り方を考えるべし。
  • 第2回駿台・ベネッセ記述模試
    • ベネッセと共催ということもあり、難易度は低い。
    • 因みに「二回」というのはマーク、記述関係なく1回として数えているため。
  • 東工大/一橋大/名大/九大実戦模試

11月

  • 後期授業後半戦
    • いよいよ本格的に焦りが出て来る。自習室が埋まっていることも。
    • センター後は感覚を取り戻すための復習で忙しく、私大対策がろくに行えない可能性が高い。複数校受ける人はセンター対策を本格的に始める前に私大の過去問にも触れておくべきである。
    • 防衛医大の一次試験が始まる。医学部志望者のたいていの生徒が受ける。
    • 推薦入試の出願が本格化するので、受ける人は忘れずに。
  • 保護者会
  • 推薦AO入試シーズンスタート
  • 第3回駿台・ベネッセマーク模試
    • センター本番に忠実なマーク模試。高得点を取っておくと精神的に楽になる。
  • 第二回東大/第二回京大/阪大/東北大/北大/神戸大/広大実戦模試
    • 持てる力の全てを出し切り、残りの期間で最終調整を行おう。
    • 因みに河合塾オープン模試もこの時期。駿台の行事と日程が被っておりサボって受けに行く人も多数いる。
  • 冬期講習教材交付開始

12月

  • 第3回駿台全国模試
    • 通称「大(Die)惨事残酷模試」。ハイレベル。
    • 実施返却共に時期不相応である。 これにより精神を挫く者も。
    • 河合塾の全統マーク模試に行く人(特に医系)も多い。
  • 後期授業終了
  • 冬期講習スタート
    • 冬という時期柄、入試が近いこともあり心身共に健康を崩しやすい。自己管理の徹底がこれまで以上に重要だろう。
    • 総合点を最大化するために、実力養成&志望大対策&センター対策の最適な配分をしっかり考えよう。
    • 直前講習I期教材の交付が受付で始まる。忘れず早めに受け取ろう。
  • センター試験プレテスト
    • 最後のセンター型模試だが、センター本番より難しい。

1月

  • リハーサルセンター試験
    • 元日に市販の青パックでセンター演習を行う。参加は任意。
    • 青パックは料金を前払いして当日に受け取るか、自前で用意するか選べる。
    • 結果報告などはないので、青パックではないセンター演習をやってる人もいる。
  • 直前講習I期スタート
  • センター試験直前
    • 受験生のプレッシャーとフロホのやかましさがピークに達する。
    • 直前講習II・III期教材の交付が受付で始まる。
    • 第3回駿台全国模試が返却される。結果が悪くても第一志望はゆずれない。
    • 一部の私大の一部の試験方式(センター利用など)は出願がこの時期まで。
  • センター試験
    • 全力を出し切ろう。
    • 1日目に自己採点は自信があってもしない方が良し。ただ気になり過ぎて二日目の試験に集中できないほどなのであればやっても良いかと。
  • センター試験直後
    • 浮かれる人と落ち込む人が目立つが、他人に流されないように。
    • 翌日にセンター試験の自己採点で志望校判定する。現役生はたいてい河合塾センターリサーチと一緒に学校で行う。
    • 後期II期授業が一週間行われる。内容は後期I期の続きの講義や実戦演習。
    • センターボケ解消には数日~数週間かかる。知識系は一から見直した方が良い。数学等の演習系は、基本の理解と処理能力はあまり低下しないので、新しい問題(解けるレベル)に当たって思考の勘を戻すと良い。
    • 志望校判定を用いて進路面談を行う。そして国公立大学の出願へ・・・。現役生の場合、今後の伸びに期待するか安全パイを狙うかの2パターンある。いずれにせよ油断は禁物。
    • 関関同立レベルの私立になると殆どセンター前で出願が締め切られるが、一部持ち込みなら数日猶予がある日程を持つ大学がある。もしセンターで大失敗してしまい、滑り止めを確保しておきたい人は落ち込む暇があったら検討しよう。
  • 直前講習II期スタート
    • 基礎力を充実させた現役生はこの時期に大きく伸びる。第一志望に向かってひたすら突っ走れ!
    • 試験直前は過去問に「慣れ」たいため、プレ系の講座は多少遠征してでも日程の早いものが良い。但し、私立の入試日と被らないように注意。
    • センター明けで志望校を変える人が多いので、くじ引きで取れなかった講座にも変更しやすい。
  • 私立・AO戦争勃発
    • 私立・AOに全落ちすると国公立前期でプレッシャー掛かるからなんとか頑張れ!
    • 私立1つも受けず自分を追い込むという手もあるにはあるが・・・。
    • 親が私立を受けさせてくれないという人もいるらしい・・・。

2月

  • 国公立前期二次試験直前
    • 自習室から私立組や自主休校組が徐々に減って行き、全体的に静寂な雰囲気に包まれる。国公立への仁義なき戦いに向けたピリピリムードが広がる。本来あるべき姿。
    • 高卒生がいる校舎ではTA(特に英語)が異様に混む。英語の添削をちょっと頼むだけで2時間以上待たされる事も・・・。
    • 受験のために他地域に移動する生徒が続出する。いわゆる「民族大移動」の時期である。
  • 推薦AO入試合格発表シーズン
    • 合格した人は一足先に弾ける。合格報告と入学手続を忘れずに。
  • 国公立前期二次試験
    • 今までの努力をぶつけよう!
  • 直前講習III期スタート
    • 前期試験の結果は最後まで分からない。集中しづらい時期だが、最良の妥協案を勝ち取るためには中後期の対策に力を注ぐ他ない。
    • 前期試験が終わった週はフロンティアホールが物凄く静かになるが、その翌週から逆に物凄くやかましくなる。
    • この時期に自宅に再現答案依頼が来る。駿台に送ると図書券が貰える。
    • この時期から来期のレベル診断テストが始まる。

3月

  • 公立中期二次試験
    • 前期の結果が不安だけど気にせず全力を出し切れ!
  • 国公立前期合格発表
    • 合格した人は長い受験生活から解放されて弾ける。合格報告しよう。
    • 落ちた人は後期へ。
  • 国公立後期二次試験
    • 最後の望みを持って出陣!
  • 大学入学直前特別授業
    • 大学合格者に対して無料で行う授業。
    • 基本的に気楽に受けられるが、竹岡広信先生は以後の語学学習の展望や注意事項などをしっかり語り、合格して浮かれる奴を叩きのめす。
  • 国公立中期・後期合格発表
    • 全てが終わり、来年に向けての準備に追われる。
    • 受かれば安堵もの、落ちれば絶望もの。
    • 落ちた人には電話で来年度の駿台高卒クラスへの案内がされる。